別府地区少年警察ボランティア協会の総会

約50人が出席した別府地区少年警察ボランティア協会の総会

 別府地区少年警察ボランティア協会(永尾福康会長)は令和5年度定期総会を2日午後5時、別府警察署1階大会議室で開催し、約50人が出席した。
 少年警察ボランティアとは、警察署長などから「少年補導員」「少年指導委員」などに委嘱され、少年の非行防止及び補導を図るために活動する地域住民のこと。
 総会に先立ち、顧問の後藤久典別府警察署長が退任者1人、永年協力者1人に感謝状、新協会員2人に委嘱状を交付した。
 永尾会長が「コロナ禍の中、少年警察ボランティアの方々は昼夜、街頭啓発活動をしていることに感謝申し上げます。大分県では特殊詐欺が多く発生しています。少年の軽犯罪は全国的に減少しています。ただし凶悪な事件、子どもたちに対する虐待が発生しています。少年のたまり場などで、特殊詐欺の被害防止啓発活動、交通事故防止をやってきました。根気強く粘り強く継続することが大事。今年も公共団体との連携を一層深くして、子どもの見守り活動、特殊詐欺防止活動、交通事故防止活動、自転車盗難防止活動、薬物乱用防止活動などを積極的に参加して活性化を図り、市民の安全で安心なまちづくりのために邁進しましょう」。
 後藤署長は「別府署管内の今年の少年による重大犯罪もしくは少年が被害者となる事件事故はありません。しかし少年を取り巻く環境は、学校でのいじめ問題、児童虐待、見知らぬ人とつながることができるインターネット利用のトラブルのほか、全国的には闇バイト、特殊詐欺の加担、薬物の蔓延など多くの課題があります。これらの課題を解決し健全育成を図るには、警察の活動だけでなく、少年たちを厳しくそして温かく見守る地域の大人の目が必要です。非行少年を生まない、少年が被害に遭わない社会づくりの機運を高める存在になってください」。
 来賓の寺岡悌二別府市教育長が「別府市内の学校では大きな事件、事故は発生しておりません。子どもたちは判断力や思考力が身についていると思います。目に入れても痛くない大切なお子さんを、学校でも大切にしていきたいと思います。いろいろなことがあると思いますが、会員の皆さんのご尽力を心からお願い申し上げます」とそれぞれあいさつした。
 また来賓の池部敏明・別府市防犯協会連合会事務局長、宮川久寿・市教委学校教育科参事兼安全支援係長事務取扱兼市教育相談センター所長が紹介された。
 続いて、山下剛別府署生活安全課長が「少年非行の情勢」を説明した。
 永尾会長を議長に議事に入り、令和4年度の活動、収支決算、監査を報告し、拍手で承認された。令和5年度は大分県少年警察ボランティア協会定期連絡会議、別府八湯納涼花火大会街頭補導活動など35活動計画と予算が提案され、拍手で承認された。
 役員改選では、人事異動で顧問と参与が変更となり、顧問に後藤署長、参与に小笠原章悟別府警察署副署長、合澤忍別府署刑事官、山下別府署生活安全課長が新任、池部市防犯協会連合会事務局長が留任した。
 功労者、永年協力者、退任者、新会員、永年勤続表彰者は、次のとおり。(敬称略、カッコ内は校区)
 ▽功労者=津國芳清(緑丘)、林昭文(鶴見)、堀敏章(南)▽永年協力者=藤澤則雄(南立石)、渡邊津貴子(石垣)、古田茂義(少年指導委員)▽退任者=松尾綾子(中央)=51年=、古田茂義(少年指導委員)=11年=、宇野淳、渕辰雄(全域)=1年=▽新会員=田口幸代(石垣)、浅井真一(上人)、平山正典(少年指導委員)、北川裕基、林田誠(全域)▽令和5年度永年勤続表彰=片岡久人(南立石)