別府市子ども会育成会連合会長

子どもは地域の宝物

阿部 美幸(あべ みゆき)さん(47)

 今年5月の定期総会で、池邉栄治前会長から会長のバトンを受け取った。
 「役員の皆さんから言われて最初は『無理だ』と思いました。皆さんから支えてくれるというので、引き受けました」と話す。
 今後の市子連について「単位子ども会は会員数が少なくなっている。子ども会は、学校でもない、家庭でもない順位付けのない組織、お互いに支え合って、上の子が下の子の面倒を見る、下の子は上の子に憧れる。そして地域を大切にする気持ちを育てていける組織でした。少子高齢化が進む中、子ども会を見直し、あり方を考える。地域に必要なものだし、子どもたちの成長のためにも無くてはならないもの。子どもたちを当たり前に受け入れてくれる組織、居場所としてありたい。地域の大人に見守られて育っていっていることに気づく場だと思います」と話した。
 「地域の方がもっと子どもたちに興味を持ってもらいたい。子どもは地域の宝物として育てていってもらうような環境づくりの種を蒔いていきたい。自分が住んでいる地域に子ども会があるかどうかは別府市子連のフェイスブックやインスタグラムからメッセージをいただければ調べて返信します」と熱っぽく語った。
 課題は▽子どもが少なく単位子ども会が解散している▽子どもはいるが、仕事などが忙しく育成者の協力体制が取れない―を挙げた。子ども会を知り体験してもらうことが必要とし、別府市子連はユーチューブで令和3、4年度の活動内容を見ることができる。
 好きな言葉は「三方よし」。子ども会は「子どもが楽しむ、保護者が楽しむ、地域が喜ぶ」をめざしているという。
 同月21日の大分県子ども会育成会連絡協議会の副会長に就任した。
 阿部会長は昭和51年生まれ、市内在住の47歳。平成27年4月に朝日校区単位子ども会育成者となり、31年4月に同校区子ども会育成会連合会会長と別府市子ども会育成会連合会の理事、令和2年4月に同会常任理事、4年4月に同会副会長を歴任した。