食育実演「もぐハピこどもキッチン」

短大生と一緒におにぎりを作る園児

 別府大学短期大学部食物栄養学科は、別府大学附属幼稚園(小河正二園長、114人)の園児を対象にした食育実演プログラム「もぐハピこどもキッチン」を6日、実施した。昨年に続き2年目。
 将来、栄養士を目指す食物栄養学科2年生が、自ら作製した食育教材を用いて、3歳児クラス(年少組)から5歳児クラス(年長組)の園児へ食育指導や調理実習を行う。
 この活動を通して、子どもたちが食べる喜びや楽しさを知り、食べ物への興味や関心を持つことで、食の大切さに気づいて自ら進んで食べようとする気持ちが育つことを期待している。
 今回は3歳児を対象とした「おにぎりづくり」。
 同学科2年生28人が、おにぎりを題材とした紙芝居の読み聞かせや、学生が手作りしたおにぎりの握り方パネルを使って説明した。続いて、実際に園児が学生と一緒におにぎりをにぎった。具材はカツオ、シャケ、サクラデンブ、ゴマ塩の4種類と、海苔を使い、学生が手伝いながら園児は小さい手で一生懸命にぎった。
 終了後、学生が手作りしたメダルを担当した園児の首に掛けていった。学生が短大に戻った後、おにぎりは給食の時間に食べる予定だったが、我慢させるのはかわいそうとし、園児らは「いただきます」をして、自分で握ったおにぎりを笑顔で食べた。
 園児らは「上手くできた。おにぎり好き。シャケが好き」、「おにぎりは家で作ったことがある。シャケ好き」と話した。
 保育園の栄養士をめざしている短大生を代表して新銅莉佳さん(19)は「にぎろうとする姿がとても可愛かった。(実際に園児に教えてみて)意思疎通がうまくできなくて難しかったのですが、一生懸命同じ目線で話したら頑張ってやってくれたのですごく楽しかった。この経験は今後、就職した後でもこのような活動をしたいと思いました」と述べた。
 今後のプログラムは、次のとおり。
 ▽3歳児=食べるときの姿勢など▽4歳児=食事マナーとお箸の持ち方、スイートポテト作り▽5歳児=味噌作り