玄武館道場が開館55周年

高松館長(左)と首藤副館長が日本剣道形を披露した

 別府市中須賀東町の剣道場・玄武館道場(高松右門館長)の開館55周年記念合同稽古会・居合道の部が18日午前9時、玄武館で開催された。20人が参加。
 玄武館は、昭和43(1968)年4月に、近藤知善氏と糸永騏郎氏が浜脇に開館したのが始まり。昭和60(1985)年に、現在の場所に高松館長が少年剣道の指導を目的とした「第二道場」を開き、糸永氏が亡くなり、2つの道場を1つにして、現在の「玄武館道場」となった。
 少子化によって剣道を志す子どもたちが減ったことや、高松館長自身も高齢となったこと、道場の敷地返却期限がきたことを機に、3年前に一度は道場を閉める決断をしたが、周囲の声に押され、続けることになり、今年55周年を迎えた。
 はじめに、高松館長が「近藤、糸永両先生の道場会館の理念は『剣理究明之聖場』であり、道場における稽古は、剣道、居合道を『剣居一体』として修練してきました。県下には、いくつかの私設道場がありますが、剣道、居合道、少年剣道の3部門の剣道の稽古をしている道場は外にありません。斯道を継承、振興させることは、現在その道に関わっている私たちの使命、責任と考え、道場の歴史と伝統を正しく継承する機会として、稽古会を企画しました。かつて一緒に剣を交えた諸先生方と共に、伝統の継承と新しい仲間づくりに向かって新しいスタートとなるようにご協力をお願いします」とあいさつ。
 高松館長と首藤行輝副館長が「日本剣道形」を披露。また、古流・無双直伝英信流居合形演武を福田洋5段と宇都宮公平6段。居合道演武として、夢想神伝流の小坂隆一郎教士8段ほか9人、無双直伝英信流の宇都宮6段ほか9人が行った。
 静けさの中にも気迫あふれる演武が披露され、見学に訪れた人たちも真剣に見入ったいた。
 今後も、合同稽古会・成人の部と少年の部がそれぞれ予定されている。