ザオ・シャン・イ・ドン初寄港

記念式典に出席した李斌船長(右から3人目)ら
初寄港したザオ・シャン・イ・ドン号

 クルーズ客船「ザオ・シャン・イ・ドン」(4万8千㌧、全長227・2㍍、幅28・8㍍、中国船籍)が6月23日午前8時30分、別府国際観光港第4埠頭に初寄港した。同日午後1時、大阪港に向けて出発した。
 乗客は中国、香港、アメリカなど650人。バス15台で地獄めぐりを楽しんだ。ツアーに参加しない乗客は、シャトルバスやタクシーなどを使い市内を巡った。
 記念式典は午前10時30分、第4埠頭の常設上屋で行われた。
 式典には、大分県国際観光船誘致促進協議会の渡辺修武大分県商工観光労働部観光局長、牧宏爾別府市観光課長(会長代理)、松木京子公益社団法人ツーリズムおおいた事務局長、船側は李斌船長、周国軍チーフエンジニア、水霆ホテルジェネラルマネージャーが出席した。
 渡辺観光局長が「別府市は、豊かな自然と温泉資源に恵まれた観光都市であり、市内いたるところから立ち上る『湯けむり』は、国の重要文化的景観にも選定された、別府が世界に誇る景観でございます。また、2854の源泉があり、毎分の湧出量は10万2777㍑。これは、日本一の源泉数・湧出量を誇ります。別府市内のほか、『おんせん県おおいた』には、たくさんの魅力的な観光資源がございます。日帰りで大分県内の各観光地などを楽しんでいただくこともできます。ぜひ、二度、三度と大分に訪れていただき、大分の自然、グルメ、歴史文化、そして日本一の温泉を体験していただきたいと存じます」と歓迎のあいさつを述べた。
 続いて、渡辺観光局長と李船長が港章、同協議会3人と船側3人が記念品を贈呈した。またミス別府の松田真凜さんが李船長ら3人に花束を贈呈した。
 李船長が「今回、たくさんのお客さまを連れて別府港に初めて参りますことを大変名誉に思っております。こんな温かい歓迎をしていただき、そして我々のためにこのようにたくさんの準備をしていただき、感謝いたします。将来的にも多くの観光客を連れてまた別府に戻ることをここに誓います」とあいさつし、最後に記念撮影をした。