別府市は12日、令和5年のお盆(8月11~15日)の入込調査速報値を発表した。天候も概ね好天。5月に新型コロナウイルス感染症が5類に移行して初めての大型連休となり、旅行需要の高まりもあり、前年と比べて、観光施設の入場客や交通機関の利用客数、宿泊施設の宿泊客ともに増加した。
観光施設は、九州自然動物公園アフリカンサファリ、別府ロープウェイ、城島高原パーク、高崎山自然動物園、ハーモニーランド、別府地獄めぐり、うみたまご、別府ラクテンチ、スギノイパレス、アクアビート、地獄蒸し工房鉄輪の11施設で調査を行い、いずれの施設も前年並みまたは増加となった。全体では、16万2981人で、前年対比22・7%増。コロナ前の令和元年と比べると7・2%増となっているが、令和元年は台風の影響で一部の屋内型施設を除いて臨時休業となったことから、一概に比較は出来ないが、コロナ前まで戻りつつあるとみられる。
交通機関では、高速道路の乗降車数は8万7900台(前年同期比13%増)、船舶(フェリーさんふらわあ、宇和島運輸)は、降客数6333人(同56・8%増)、降車数2470台(同50%増)だった。
宿泊客数は、3万6395人で、前年同期比3%増加した。5類への移行で国内外ともに需要が回復したことで前年同期を上回った。令和元年同期比では、8%減だった。台風の影響で関東や関西方面からのキャンセルが相次いだことが影響したと思われる。エリア別では、北浜・中央地区2896人(同14・9%増)、堀田・観海寺地区2112人(同13%減)、鉄輪・明礬地区762人(同4・7%増)、その他地区1021人(同7・5%増)となっている。