「平和に生きる」ために…

慰霊祭であいさつをする大隈亮会長

 別府地区隊友会(大隈亮会長)は別府忠魂碑慰霊祭を23日午前10時、青山町の忠魂碑前広場で開催し、県隊友会などから約30人が出席した。
 別府忠魂碑は大正8年、国家繁栄の礎となり戦場に散った陸海軍勇士の尊き英霊を祀るべく有志が立ち上がり、浄財6千余円を集め建立した。日清戦争から大東亜戦争までの別府市出身の戦死・戦病没者1347柱が合祀されている。また、忠魂碑北側には、広瀬武夫中佐(竹田市出身)が護国の鬼となり身命を投げ出し旅順港を閉塞した“報國丸のマスト”が設置されている。
 慰霊祭では、御岳権現火男火売神社の端山勝彦宮司が祓詞、祝詞を奉げた後、長野恭紘別府市長が追悼の言葉を述べた。国歌斉唱し、黙とうを捧げた後、大隈会長、岩屋毅衆議院議員、長野別府市長、嶋幸一、桝田貢両県議、小林直基陸上自衛隊別府駐屯地司令兼第41普通科連隊長、宮本修一大分県隊友会会長らが玉串を捧げた。
 来賓の岩屋衆議院議員、嶋、桝田両県議がそれぞれあいさつした。
 主催者を代表して大隈会長が「この慰霊祭は昭和の時代から毎年続けており、秋の彼岸の中日に実施しています。近年はコロナの影響で2年間だけ中断しました。国のために殉じた御霊を慰霊するということは、今のこの平和の時代に生きている、先人のおかげで生かしてもらっている我々の責務であります。今後とも慰霊祭を続けていきます」と謝辞を述べた。