「竹と月夜の調べ」に400人が参加

大四海波を制作実演する
大鍛治来未さん(右)と松本綾香さん

 竹・ルネサンス実行委員会(岩尾一郎実行委員長)は「第23回竹と月夜の調べ」を28日午後6時、別府市竹細工伝統産業会館で開催し、約400人が参加した。
 別府市民に同会館を見てもらい、改めて竹細工を理解してもらうことが目的。
 同会館の駐車場には浮灯ろう250個、竹のオブジェ15個、竹灯ろう200本が飾られ、オレンジ色の淡い光が来場者を出迎えた。
 開場した午後6時、駐車場に飾られた浮灯ろう・竹のオブジェ・竹灯ろうをデジカメやスマートフォンで撮影していた。
 ステージでは主催者の岩尾実行委員長が「おかげさまでこの催しも23回目を迎えました。来年度は会館設立30周年を迎えます。別府竹細工を日本のみならず世界にアピールしたい。別府観光の一助になればと考えています」。
 来賓の長野恭紘別府市長は「竹は大分県民にとって、もっと理解されていいと思うし、もっと評価されていいと思います。竹は海外からの人にとって『こんなにクールなものは無い。素晴らしい』と評価されています」とそれぞれあいさつした。また、日名子敦子別府市議会副議長(議長代理)が紹介された。
 続いて、多くの来場者が見る前で、別府竹製品協同組合員で2021年に県立竹工芸訓練センターを修了した同期の大鍛治来未さんと松本綾香さんが長さ3㍍、幅2・5㌢のヒゴを使った「大四海波」(直径約60㌢、高さ約40㌢)を編み上げた。完成すると、来場者から大きな拍手が贈られた。
 演奏会では「あんさんぶるコスモ」が箏、篠笛などを使い「荒城の月」「タイタニック」など6曲、「河内由揮withDOTECHIN」では河内さんがアコースティックギターをオリジナル曲を6曲演奏し、うち数曲をDOTECHINが竹をイメージしたダンスとのセッションを行った。
 また別府大学食物栄養学部発酵食品学科が先着100人に「温泉水あまざけ」を無料配布した。