別府市とアサヒ飲料が包括連携協定

温泉入浴と炭酸水の飲用で
健康増進を図るための協定を締結

 別府市とアサヒ飲料株式会社(米女太一社長、東京)は、27日午前11時、別府市役所で健康増進を目的とした包括連携協定を締結した。
 アサヒ飲料は、炭酸飲料のリーディングカンパニーとして、炭酸水に関する研究にも力を入れており、別府市が進める、新湯治・ウェルネスツーリズム事業と連携して、入浴と炭酸水飲用を通じて、健康増進を図る取り組みを行う。
 「アサヒ炭酸ラボ」によると、強炭酸水が精神的疲労による、眠気誘発の予防、意欲の低下の抑制、リラックス度合の低下の抑制、強炭酸水を飲むことで集中力が向上するなどの研究結果を発表している。暑熱環境では、強炭酸水を摂取後、中大脳動脈平均血流速度が増加し、気分が改善されることが分かったという。
 協定締結式では、長野恭紘別府市長と安部寛アサヒ飲料取締役執行役員研究開発本部長が署名。安部本部長が「取り組みを通して、社会改題解決の実現に役立つ可能性を感じています。ウィルキンソン(アサヒ飲料が販売する炭酸飲料水)が来年、販売120周年で、別府市は来年市制100周年を迎える記念すべき時に協定を結べたことはうれしい。健康増進などに役に立ちたい」。
 長野市長は「別府市は、新湯治・ウェルネスツーリズムを大きな施策に掲げて取り組んでいます。力添えをいただき、実り多い協定になるように、取り組む。ウェルネスツーリズムといえば別府、健康といえば別府と言ってもらえるようにやっていきたい」とそれぞれあいさつをした。
 今後「温泉×炭酸スッキリ生活プロジェクト」を推進。12月2日から実施する「市民一斉大計測会」にも協力し、入浴後の強炭酸水の摂取による体の変化などを調査する。