令和5年第4回市議会定例会が開会

提案理由を説明する長野恭紘別府市長

 令和5年第4回別府市議会定例会が5日午前10時、開会した。会期はきょうから19日までの15日間。
 定例会では、市執行部が令和5年度一般会計補正予算、国民健康保険事業などの特別会計補正予算の予算関係5件、条例関係13件、その他10件の計28議案を上程した。
 長野恭紘別府市長ははじめに「秋の行楽シーズンを迎え、市内でも様々なスポーツイベントや文化・芸術イベントが開催されました。ラグビーワールドカップ2023のパブリックビューイングや『別府湯けむり健康マラソン・ウォーク大会』、大分県農林水産祭『おおいたみのりフェスタ』や『竹と月夜の調べ』など、市内外から多くの方にお越しいただき、コロナ禍前の賑わいとなりました。また、市制100周年記念事業実行委員会プレ事業『シン・別府学講座』は、別府の過去を学ぶ8つのテーマで開催され、先人たちの思いや努力、その功績を学び、郷土への愛と誇りを深める機会となりました」と述べた。また「たびスタ休暇」「リゾート産後ケア」「新湯治・ウェルネスツーリズム推進事業」などについても説明した。
 令和5年度一般会計補正予算は、補正額は16億1800万円の増額で、補正後の予算額は644億800万円。
 ▽総務費は、令和6年度も継続して保育所、幼稚園、小中学校などの給食費保護者負担を軽減するため、同事業の財源として競輪事業収入を活用することに伴い、財政調整基金積立金の追加額を計上。湯のまち別府ふるさと応援寄附金の増加が見込まれることに伴い、関係経費の追加額を計上。来年4月の市制施行100周年に向け、記念式典やイベントの充実を図るなど、より一層機運を醸成し、まち全体で盛り上げていくため、市制100周年記念事業実行委員会負担金の追加額を計上。
 ▽民生費は、事業所や利用者の増加に伴う自立支援給付費および障害児通所給付費の追加額を計上。新型コロナ感染症に係る医療費公費負担の終了や、受診控えの解消などに伴う生活保護費の追加額を計上。
 ▽衛生費は、発症や重症化を予防するため、50歳以上を対象とする帯状疱疹ワクチン予防接種費用の一部を助成する経費を計上。
 ▽災害復旧費は、今年6月から7月にかけて発生した梅雨前線豪雨により被災した、公共土木施設の復旧費を計上。
 特別会計予算の補正額は40億4190万円の増額で、補正後の予算額は670億353万6千円。
 条例関係は「別府市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部改正について」は、遺族補償年金前払一時金が支給される場合の遺族補償年金の支給の停止の規定を見直すことに伴い、条例を改正するもの―などと説明した。
 本会議終了後、「別府市就学前教育・保育ビジョン(素案)に関する請願」「別府市就学前教育・保育ビジョン(素案)についての請願」について厚生環境教育委員会で協議した。