12月別府市議会定例会の一般質問①

 令和5年第4回別府市議会定例会は12日午前10時、再開し、一般質問が始まった。初日午前は美馬恭子氏(日本共産党)、石田強氏(日本維新の会)が子育て・教育行政、社会福祉行政、新湯治・ウェルネスツーリズム、別府市に関係するポータルサイトなどについて質問した。
 午後からは、穴井宏二氏(公明党)、小野佳子氏(同)、小野和美氏(ビーワンべっぷ)が質問する。

就学前教育・保育ビジョン

美馬恭子氏(日本共産党)

美馬 恭子氏

 美馬恭子氏は子育て・教育行政の就学前教育・保育ビジョンの中で市立幼稚園の集約について「突然出たように思えます。どのような経緯があったのか」と質問。
 中西郁夫こども部次長兼子育て支援課長は「令和3年6月の報告書で、市立幼稚園を新しい方向を指し示し、保育の量や質の適切で具体的な実施計画を早期に策定することから検討を開始。基本方針などを策定し、調査と分析を行い、5年6月に基本方針を策定、7月にアンケート調査を実施。9月に素案を策定しました」と答えた。
 美馬氏は「アンケート結果がどの程度、反映されているのか」と質すと、中西次長は「結果から求められる役割として、特別な支援が必要な子ども、地域の子育て家庭の支援の充実が必要と分かりました。今後の方向性は、市立幼稚園の集約については保育者の資質の向上など解決すべき課題が判明しました」と答えた。
 美馬氏は「子育て支援に薄い別府市、保育園で5歳児教育ができないのはおかしいという声がある。子育てしているお父さん、お母さんの声が見えるアンケートだったと感じています。ビジョンの年次計画の見直しがありました。具体的に何を見て、見直しとなったのか」と質問。中西次長は「閉園までの期間が短いなどの不安を解消するため、1年延長することを決めた」と答えた。
 そのほか、給食センター化後の学校給食、社会福祉行政などについて質問した。

食と観光などについて

石田強氏(日本維新の会)

石田 強氏

 石田強氏は新湯治・ウェルネスツーリズムの食と観光と人材・環境について「人に焦点を当てて料理、お酒、サービスなど、若手料理家やバーテンダーなどの育成や発掘が必要と思う。人材が育てば、その人に会いに行き、サービスを受けることになる。人は財産で観光につながると思うのだが」と質問。
 牧宏爾観光課長が「観光まちづくりにおいて、人は重要な資源、財産であると考えており、現在もさまざまな場面で活躍している人が数多くおり、街の魅力になっています。別府市総合戦略において、資源、人や温泉を活かして新たな活路を作り進化することを掲げており、別府の観光産業の活性化の原動力となる人材を創出するため、市内の企業、大学、行政、地域と連携した推進に取り組んでいます」と答えた。
 石田氏が「別府市は観光都市だが、ゴミのポイ捨てがひどい。地域環境美化条例を強化して美しい街づくりを強化する必要があるのではないか」と質問。
 堀英樹生活環境課長が「別府市地域環境美化条例に基づき、指定した散乱防止地域を拡大することで、ごみのポイ捨てに対応し課題解決に向けた方策の一つとしている。関係各所と連携しながら、継続的にゴミを捨てさせない、捨てられない環境作りに取り組むことが肝要」と答えた。
 そのほか、別府市に関係するポータルサイト、学生大同窓会、新図書館などについて質問した。