扇山自主防災会の防災訓練

地震体験車ユレルンダーで震度7などを体験した

 扇山自主防災会(江藤定信会長)の令和5年度防災訓練を9日午前9時30分、市立鶴見小学校で開催した。町内の150人が参加した。
 グラウンドで行われた開会式で、江藤会長が「想定外の事象が起きるのが災害であり、その想定外を想定することが『防災・減災』の取り組みだと言われています。そして『地域の防災力』を向上させることが、本日の防災訓練と言えます。失敗はあって当然。失敗を恐れず何事にもチャレンジし、失敗も成果として共有できるような教訓にしたいと考えています」とあいさつ。
 関係支援団体(別府市、別府市上下水道局、別府警察署、別府市消防本部、市消防団など)が紹介され、訓練内容が説明された。
 今回の訓練は「午前6時52分、別府市を震源とする震度6弱の地震が発生しました。同7時20分に扇山自主防災会本部を立ち上げ、関係機関とも協議し鶴見小学校を避難所とすることとなりました。自身による火災も発生し、消防12分団に出動を要請しています」と想定した。
 初めに消防団12分団による水平放水・直上放水を見せた。
 続いて、第一部は本部・広報情報班・施設管理警戒班・避難誘導消火班・保健衛生救護班・物資給食班・要支援者班の7班に分かれて▽土のう作り体験(スーパーボランティアの尾畠春夫さんも指導)▽耐震性飲料用貯水槽の取扱い訓練▽災害用マンホールトイレの訓練▽まかないくんの準備▽地震体験車「ユレルンダー」の体験▽備蓄品の確認▽防災スリッパ作り―を行った。
 第二部は、体育館で「ボランティア活動」をテーマに講師は尾畠さんが務めた。トーク一問一答方式で行った。