別府の農産品を巡る

料理人らが市内の農家を訪れて現地で生産状況を見学した

 別府市は、30日午前10時から市内の野菜、お茶、椎茸の各生産者を飲食店や宿泊事業者らが訪れる「別府の生産者めぐりツアー」を初めて開催した。30人が参加した。
 別府市が進める別府観光の4本柱の1つである「食×観光」の取り組みとして、市内生産者と飲食・宿泊事業者を結ぶプラットフォームの構築や相互連携による地元農産物を活用した別府観光の付加価値の向上を目的に実施した。
 はじめに、古賀原の梶原岩男さんの畑を訪れた。畑でにんじんを抜いて、その場で包丁で皮をむいてかじりつくとカリッと音がして「甘い!」と全員が驚いた様子だった。土の状態を確認して「フカフカだ」と話し、使っている肥料などについて詳しく質問をした。また、春大根や菜の花、ちぢみほうれん草なども見学。さらに、食材を塩茹でして味わい「美味しい」と笑顔で話した。
 古賀原公民館では、山の口でサツマイモを生産し養蜂も行っている首藤れい子さんが蜜たっぷりの焼き芋を振る舞い、生産状況を説明。
 その後、古賀原でお茶を生産する草野浩三さん、東山で椎茸を生産する田中信行さんを訪れて、それぞれ生産過程などについて説明を受けた。
 参加者は、生産者の思いを聞き、実際に生産されている現場の状況を見て、味わって魅力を感じた様子だった。
 2月には交流会も予定している。