チャレンジし続ける大学に
第5代学長として、1月1日に就任した。
出口治明前学長に声をかけられ副学長としてAPUに赴任。出口氏が病気療養に入ってからは学長代行として支えた。「立命館にいるときからAPUが特徴ある教育をしていることは見聞きしていたので、以前から興味があった」と言う。
一方で、コロナ禍で海外からの留学生が入国できないなど大変な面も多くあった。「町を知る機会が当初はあまりなかったのですが、別府は住みやすくて食べ物も美味しくて、恵まれている」と別府の印象を語る。
9日に初出勤した時には、職員に出迎えられ「いよいよ仕事が始まるんだなと実感しました。(学長に選ばれた時は)受け入れてもらえたと感じて、ホッとしてうれしかったです」と笑顔で話す。
新たなプランとして▽ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)が具現・実践される究極の場へ▽APUコミュニティの拡大(ライフロング・ラーナー)▽大学の役割・機能の拡張(社会的インパクトの最大化)、の3つの挑戦を掲げている。
「学び続ける人を育てたいと思っています。人生のあらゆるフェーズで学び続ける意思のある、ライフ・ロング・ラーナーは世界中にいます。18歳で入ってくる学生にも、社会での経験のある人が入ってくることは、刺激になると思う」
「APUはこれまでも、他の大学では出来ないことをやってきたと思いますが、安住してはダメ。どんどん新しいことにチャレンジし続ける大学でありたい。有名大学と競争するのではなく、すごくいいと思ってもらえるとんがり方をしていきたい」と意欲を見せる。
また、高校生や在校生を任命する特命副学長制度を導入する新しい試みも予定している。
東京都生まれで、関西育ち。東京大学教養学部卒業後、筑波大学で文学修士(史学)を取得。東京大学教養学部助手、立命館大学文学部教授などを歴任。2020年からAPU副学長。専門は、アメリカ史・日系移民史。
奥さんと市内で夫婦水入らず。趣味は、読書と音楽観賞。