別府市消防本部は19日、昨年1年間の火災、救急、救助活動の概要をまとめた。火災件数40件(対前年比3件減)、救急出動件数8357件(643件増)、救助出動件数86件(5件増)となった。
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火災件数は40件(対前年比3件減)で、約9日に1件の割合で発生している。
40件の内訳は、建物23件(全体の57・5%)、その他14件(35%)、車両2件(5%)、林野火災1件(2・5%)となっており、船舶火災と航空機火災は発生していない。
火災損失額は5654万5千円(対前年比230万9千円減)、建物焼損面積2034・6平方㍍(710平方㍍増)、林野焼損面積0・49㌃(1㌃減)、建物焼損棟数39棟(4棟減)、り災世帯数33世帯(12世帯減)、り災人員53人(22人減)、負傷者1人(4人減)、死者5人(3人増)となっている。
建物焼損棟数39棟の内訳は、全焼13棟(4棟増)、半焼2棟(2棟増)、部分焼10棟(5棟減)、ぼや14棟(5棟減)、建物火災のみの損害額は5470万7千円(34万1千円減)となっている。
出火原因は、「電気関係」の11件が最も多く、次いで「火遊び」5件、「放火の疑い」3件、「排気管」「放火」「液化石油ガスを用いる移動可能な道具」各2件、「排気ダクト」「火薬類」「火入れ」「ストーブ」「枯れ草焼き」「摩擦により熱せられたもの」「灯火」各1件、「不明」8件。
最多原因の「電気関係」を分類別にみると「電灯電話などの配線」では電柱の引き込み線からの出火や、器具付きコードの接触不良などにより出火している。「配線器具」は、配線の経年劣化および接触不良などにより、絶縁破壊が生じて出火している。「火遊び」「放火の疑い・放火」の順に火災が発生している。
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救急出動件数は8357件(対前年比643件増)で前年と比べて8・3%増、1日平均約22件の出動となっている。
また、搬送人員7147人(447人増)で6・6%増加している。市民の約16人に1人が救急隊によって搬送されたことになる。急病4693人(全体の65・6%)、一般負傷1388人(19・4%)、転院搬送593人(8・2%)、交通事故294人(4・1%)となっている。傷病別でみると、死亡114人、重症671人、中等症3155人で、入院加療を必要としない軽症傷病者及びその他の搬送が3107人と全体の44・8%を占めている。年齢別では生後28日未満の新生児・生後28日以上満7歳未満の乳幼児265人(3・7%)、満7歳以上から満18再未満の少年185人(2・5%)、満18歳以上満65歳未満の成人1856人(25・9%)、満65歳以上の高齢者4838人(67・6%)となっている。
出動件数8357件のうち、119番入電から現場到着までに要した時間(現場到着時間)は5分以上10分未満が最も多く、全体の72・8%で、現場到着平均時間は8・4分。令和4年中の全国平均は10・3分。
119番入電から医療機関に収容するまでに要した時間(病院収容時間)は、30分以上60分未満が4184人(58・5%)で最も多く、30分未満2722人(38%)、60分以上120分未満221人(3%)、120分以上14人(0・1%)となっている。病院収容時間の平均は34・3分と前年の33・7分より0・6分早くなっている。令和4年中の全国平均は47・2%。
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救助出動件数86件(対前年比5件増)、活動件数47件(6件増)、救助人数52人(10人増)といずれも増加した。
出動件数の内訳は、その他の事故が最も多く30件(2件減)、次いで建物などによる事故が23件(1件増)、交通事故19件(1件増)、水難事故10件(5件増)、火災1件(1件減)、風水害等自然災害事故1件(同数)、機械による事故1件(同数)だった。
活動件数の内訳は、その他の事故(6件減)と建物等による事故(1件増)が最も多く14件、次いで水難事故9件(8件増)、交通事故8件(3件増)、火災1件(1件減)、機械による事故1件(1件増)となっている。
救助人数の内訳は、その他の事故が最も多く18人(4人減)、次いで建物等による事故13人(同数)、水難事故10人(9人増)、交通事故10人(5人増)、機械による事故1人(同数)となっている。