別府溝部学園高校で卒業式

各学科の代表者に卒業諸証書が授与された

 別府市内の高校のトップを切って、別府溝部学園高校の令和5年度卒業式が28日午前10時、ビーコンプラザで挙行された。高校170人、看護専攻科40人の計210人がそれぞれの道へ巣立った。
 佐藤清信校長が、各科の代表に卒業証書を授与して「卒業おめでとうございます。この喜びは、皆さんのたゆまぬ努力の賜であると同時に、絶えず気遣い、支えてくれた家族や周囲の励ましで築かれたものであることを忘れてはいけません。コロナ禍で行事や部活動など我慢を強いられたと思いますが、緩和されて少しは学校生活を送れたのではと思います。人生に夢を持ち続け、多くの人に出会い、学んでほしい。自分で考えて行動する力を身に着けてほしい」と式辞。
 溝部佳子別府溝部学園短期大学副学長(理事長代理)もあいさつ。来賓の嶋幸一県議、仁田野勝浩PTA会長、松川章三市議が祝辞を述べた。
 阿南湧人さんが、記念品としてレーザープリンター1式、テント1張、会議用机5台の目録を手渡した。在校生を代表して、髙木ともえ生徒会長が送辞。
 卒業生を代表して、鈴木翔太さんが「この3年間で人と出会うことの素晴らしさを学びました。これから私たちはそれぞれの進む道で、希望に満ちた未来へ羽ばたいていきます。ですが、これからの未来が全て明るいものだとは限りません。たとえ大きな壁にぶつかったとしても、溝部学園で得た経験、学び、思い出を人生の糧にして力強く生きて行きます」。
 看護専攻科の増野未悠さんが「ここに至るまでの5年間は、長かったようで瞬く間に過ぎていった感じです。看護の分野には、より高度な看護技術が要求されるようになってきました。しかし、どんなに医療が高度化したとしても、人の命がたった1つのかけがえのないものであることに変わりはありません。探究心を持って学習を続け、看護についての学びを深めていきたい」とそれぞれ答辞を述べた。各種表彰は明日掲載。