県立竹工芸訓練センターの修了式

修了証書を受け取る総代の内村緑さん

 大分県立竹工芸訓練センター(髙橋泰幸所長)の「令和5年度修了式」が14日午前10時、同センターで挙行された。
 君が代で斉唱後、修了生総代の内村緑さん(24)に修了証書、技能照査合格証書を総代の荒井直子さん、皆勤賞と竹工芸科作品表彰を手渡した髙橋所長が「竹工芸技能者としてのスタートラインです。実社会では人と人との関わり合いが重要となってきます。自分の責任をしっかりと認識して行動し、信頼される人物になってください。今後は、自分の成長を信じて困難に立ち向かい、素晴らしい人生を切り開いてください」と式辞を述べた。
 県知事代理の高野信一・大分県商工観光労働部理事が告辞、来賓の別府市産業政策課の田邉悟さん(市長代理)、二宮茂別府公共職業安定所長、岩尾一郎別府竹製品協同組合理事長がそれぞれ祝辞を述べた。
 修了生代表の吉田拓海さん(27)が「新たな一歩を踏み出すときが来たんだと実感しています。テーマごとに一から商品を考えて作り上げる作業は、大変難しいものではありましたが、先生方が親身になってアドバイスをしていただき、きちんと形になるよう導いてくれました。センターでの貴重な経験や学び、先生方の教えを胸に、諦めずに努力を続け、竹工芸の発展に貢献できるように努めてまいりたいと思います」と答辞を述べた。
 今年度の修了生は、男性5人、女性7人の計12人、入校時の平均年齢は31・3歳、就職率は100%となっている。
 修了の被表彰者は、次のとおり。(敬称略)
 ▽竹工芸科作品表彰(最優秀賞)=武関真衣「Racine」▽同(優秀賞)=藤元美月「かるい『flat』」▽同(佳作)=荒井直子「花籠『儚花』」、今冨訓孟「網代編み照明」