別府市議会の令和6年第1回定例会③

 別府市議会の令和6年第1回定例会は、18日午前10時、本会議を再開し、一般質問の2日目を実施した。
 午前中は、松川章三氏(自民新政会)と森裕二氏(ビーワンべっぷ)が朝日出張所の跡地利活用や温泉管理、子どもの遊び場、ライドシェアなどについて質問した。
 午後からは、石田勉氏(日本維新の会)と松川峰生氏(自民新政会)が防災、空き家対策、水道施設の耐震化などについて質問を行った。

朝日出張所跡地利活用は

松川章三氏(自民新政会)

松川 章三氏

 松川章三氏は、市役所朝日出張所の跡地について応募が1社だったことに対して「民間にとって、事業を行うには、中途半端な土地の広さだと思う。狭すぎて採算ベースに合わなかったのではと思っている。計画の見直しを考えてはどうか」と質問。
 行部さと子総務課長が「公募から参加申請書提出までの期間が短かったことも要因と思われる。6年度後半に再度公募したい。方向性は、公共施設マネジメント推進会議で決まる。再公募を経ても公募に至らなかった場合は、会議にかけたい」と答えた。
 松川氏は「鉄輪は、坂道が多く道が狭い。車をとめる場所がないまま、別の観光地に行くことも見受られける。訪れた客を収容しきれていない」とし、「観光案内施設を併設した駐車場にすることで、観光客が町を周遊し、活性化するのではと思う」と提案。
 行部課長は「公募に当たっては駐車場機能も含めた募集をしている」と述べた。
 温泉施設の指定管理について「前回は単体だった堀田温泉と柴石温泉グループを同一にした理由と応募がなかった理由をどう考えているのか」と質問。
 河野文彦温泉課参事が「多彩な入浴形態などで相乗効果を期待した。人手不足や収支積算などで管理実績のない場所への参入が消極的だったのではないかと思う」と答えた。松川氏は、指定管理のあり方について疑問を呈した。道路整備などについても質問した。

子どの遊び場実態は

森裕二氏(ビーワンべっぷ)

森 裕二氏

 森裕二氏は、子どもの遊び場について、「私が子どもの頃、空き地などで遊ぶ姿が多く見られた。ローカルルールを作ったり、道徳教育も出来ていたと思う。こういった様々な経験が、子どもの脳の発達と体の発達につながっていたと思う」とし、大手玩具メーカーが6年前に実施した小中学生の意識調査から小学生の遊びは、遊具遊び、鬼ごっこなど、中学生はスマホ、ゲームなどで、遊ぶ場所は、自宅が92%、公園49・3%となっていることを紹介。
 コロナ禍で友だちと外で遊ぶ機会がさらに減ったのではとの見解を示して「子ども達同士で遊ぶ機会が減ることで、体力に悪影響が出ているのでは。体格や体型にも変化を感じる。肥満や糖尿病予備軍もあるという。遊びの延長線にあるのがスポーツで、親子で遊ぶことも重要だと思う」とし、ボール遊び出来る場所について質問。
 森本悦子教育政策課長が「市立学校施設の開放に関して、教育に支障のない範囲で開放することが出来るとしている。屋外施設は日没までの使用。体育館は社会体育団体の使用が多いが、平日は午後5時からなので、放課後の数時間は子ども達が利用することは可能と思う」。橋本和久公園緑地課長は「規模や利用状況によって、柔軟に判断している」と答えた。
 森氏は「子どもの遊び場を作ることは行政でも出来ることがあるのでは」と指摘。
 この他、温泉行政やライドシェアについても質問した。