新湯治・ウェルネスビジネスセミナー

ヴィセラ・ジャパン(株)の
武藤興子代表取締役が講師を務めた

 別府市、一般社団法人別府市産業連携・協働プラットホームB―bizLINKは「新湯治・ウェルネスビジネスセミナー」を28日午後3時、別府商工会議所3階大会議室で開催し、30人が参加した。同会議所が共催。
 講師は、武藤興子さん。2004年にスパ&ウェルネスに特化したヴィセラ・ジャパン(株)を創業。スパブランドの普及のほか、20年に渡りさまざまなプロジェクトに携わってきた経験を活かし開業から運営に関するコンサルティングなど総合的なサービス提供を行っている。
 世界のウェルネス市場として、2022年は5・6兆ドル(約750兆円)があり、メンタル、伝統療法・代替療法・補完的医療、健康的な食事・栄養・ダイエット、ツーリズム、パーソナルケア・ビューティ・アンチエイジング、フィットネス・マインドフル・テクノロジーなどの分野があり、今後はもっと伸びるとされている。
 24年のトレンドトップ10として①気候変動に適応する家・身体・都市など②巡礼のような精神的な癒しや変化を求める旅③男性の感情の開放、自分や他人とのつながり―などを挙げた。
 ウェルネスの定義は「包括的な健康状態に導く活動・選択・ライフスタイルを積極的に追求すること」とし、ウェルネス・ツーリストとして▽客単価が高い▽滞在日数が長い(3日間、1週間、1カ月など)▽ロイヤリティが高く、リピート率が高い▽来館頻度が高い▽季節的な変動が少ない▽全世代をターゲットにできる▽SDGsに最も感度が高い―を挙げている。
 ワークショップとして、参加者それぞれがウェルネス事業企画を考えた。視点として▽自身▽職場▽お客さま―の3点から、身体、社会的、感情・精神的、環境、知的・知性、スピリチュアルなどの観点から考えた。
 最後に質疑応答が行われた。