APUで1207人が春の入学迎える

学部ごとに式が行われ、期待を胸に
世界中から学生が入学した

 立命館アジア太平洋大学(米山裕学長、APU)は1日午後1時、大学内のミレニアムホールで2024年春の入学式を挙行した。日本を含む60の国と地域から、1207人(交換留学生などを含む)が入学した。海外からの学生の出身国で一番多いのは、ミャンマー、次いで中国、バングラデシュ、タイ、韓国となっている。人数が多いため、学部ごとに入学式を実施した。
 アジア太平洋学部と大学院のアジア太平洋研究科の式典では、米山学長が「APUの最大の魅力は、世界中から集まった学生がキャンパスで共に学び、交流しながら友だちづくりが出来ることです。こういったAPU学生の皆さんが経験する人のつながりを、私たちは『グローバル・ラーニング・コミュニティ』と呼んでいます。この丘の上のキャンパスが、皆さんがこれから数年間を過ごし、自分の将来を切り拓く場所となります。大学の主役は、学生の皆さんです。皆さんが学び、成長することを支えることが大学としての最も大事な仕事です。APUという環境を思う存分活用し、新しい自分を発見してください。どんどん新しいことに挑戦して、今日の皆さんが想像できないような『世界を変える人』になって下さい」と式辞。
 来賓の長野恭紘別府市長のビデオメッセージが上映された。在校生代表の中山美帆さん(アジア太平洋学部4回生)が歓迎のあいさつ。
 新入生を代表して、金子芽生さん(アジア太平洋学部)が「私たちの意見や信念、個性、好みには異なる点がたくさんあります。私たちは、相違から長所と短所の両方を学ぶことができます。そのおかげで、私たちは大望を抱き続け、人間性を高めることができます。他者との違いは人間を美しくし、人生を豊かにしてくれると私は信じています。互いの個性を活用して私たち自身の世界を創造し、互いに助け合い、支え合いながら学生生活を楽しみましょう」。
 カブク・トレイシー・ムエルワさん(アジア太平洋研究科、ナミビア出身)は「APUの合格の知らせを受けた時、喜びと期待で胸がいっぱいになりました。通商政策がアジア太平洋地域の域内貿易に及ぼす影響を深く掘り下げると同時に、私の故郷であるアフリカ大陸との比較分析を行うことが、私の学問的目標です。今度訪れるチャンスを積極的に活かし、課外活動に参加したり、仲間や先生方と交流したり、APUで過ごす時間を大切にしましょう」とそれぞれあいさつをした。
 噴水前では、学生団体によるウェルカムパフォーマンスなどの新入生歓迎イベントで盛り上がった。春セメスター授業は、8日から開始される。