大谷公園でお花見イベント開催

完成した植物元気炉の前で
アーティストの栗林隆さんがあいさつした

 混浴温泉世界実行委員会(実行委員長、檜垣伸晶別府市美術館長)は「ALTERNATIVE―STATE#3植物元気炉 作品完成記念お花見イベント」=招聘アーティスト・栗林隆氏=を3月31日午後5時、同作品の設置場所である大谷公園で開催した。関係者や近隣の方を招いて、気軽に和やかな会となった。
 イベントの開会にあたり、檜垣実行委員長は「非常に鉄輪の大谷公園にドンピシャリの作品となりました。合わせるようにサクラも咲き、皆さんの熱気でどんどん花開くと思います。湯けむりたなびく鉄輪のど真ん中で、植物元気炉が皆さんに愛され、育てられ、観光客に楽しんでもらえるよう、末永くよろしくお願いします」。
 阿部万寿夫副市長が「サクラがこの会を待っていたかのように咲き、我々を歓迎してくれています。栗林さん、植物を寄贈していただいた皆さん、地域の皆さん、多くの関係者の御助力の賜物と思います。今からこの植物元気炉を起点に大谷公園を、この一帯で一番盛り上がる観光スポットとなってくれればと思います」とそれぞれあいさつした。
 栗林氏は「ここが地元の人に愛される場所になってくれれば…。この植物たちは多くの人に持ち寄ってもらったもので、中には親の形見というものもあります。私の作品の理想は、地元の人が育てていくアートと思っています。大谷公園がこの作品を欲しており、私が手を貸しただけ。この先は、愛を持って育ててくれれば」と述べた。
 続いて、山出淳也ディレクターがあいさつした。
 参加者を代表して後藤英二鉄輪上自治会長が乾杯の発声をし、お花見をした。
 植物元気炉は、大谷公園を訪れる人々の心とともに、つくり育てていく植物園型アート作品。作品の中の植物は、市民だけでなく全国各地から思いの詰まった植物(ウンベラータ、ユッカ、キリンソウ、バナナ、ソテツ、オリーブなど)が多く集まっている。今後、同作品を同実行委員会とともに世話をし育てる市民サポーターを募集する。興味がある人はNPO法人BEPPU PROJECT内の同実行委員会事務局(電話22・3560、メールinfo@alternative-state.com)まで。