別府大学が大田地域民俗調査報告会

別府大学民俗学研究室の学生が
調査結果を報告した

 杵築市は、大学生による「歴史まちづくり計画」に関する課題解決事業の成果報告会を実施。日本文理大学が「北台南台伝統的建造物群保存地区空き家活用方法」、別府大学民俗学研究室が「大田地域民俗調査報告会」をそれぞれ行った。おおいた地域連携プラットフォームによる「市町村の課題解決事業」を活用した。
 別府大学民俗学研究室の報告会は3月20日午前10時半、大分中央公民館で実施。急速に失いつつある伝統文化を記録するため、大田の民俗調査を昨年7月から11月にかけて、住民の協力を得て実施。
 「杵築市大田地域民俗調査報告書ー大田俣水・大田波多方周辺の民俗ー」に沿って、宇佐川泰成研究室長(2年生)、若林千尋さん(同)、後藤唯さん(院生1年生)が発表をした。地域の歴史、社会組織、生業、衣食住、育児や婚礼といった人生儀礼、年中行事、信仰と祭り、民俗芸能、口承文芸などについて説明をした。
 宇佐川室長が「昨年5月に下見をして、7月から11月に本格調査を行いました。聞き取り調査に協力をしてくれた住民や区長さんたちに感謝をします」とあいさつ。指導にあたった福西大輔文学部史学・文化財学科准教授が「当初は50ページを想定していましたが、80ページ程になりました。40人近い人に聞き取りをさせてもらい、学生にとってもよい機会となりました」と述べた。
 報告書は、地元住民らに配布された。訪れた住民らは、学生の発表を真剣に聞いた。