食物アレルギー対応菓子を開発

アレルギー対応のブラウニー(仮称、右)
お菓子を開発した学生、高松教授、お菓子の
家えいらくの永楽浩史さん(後列左)

 別府大学食物栄養科学部食物栄養学科の学生と玖珠町にある「お菓子の家えいらく」(永楽昭八郎代表、玖珠町)はこのほど、同大学で食物アレルギー対応菓子の完成お披露目を行った。
 令和4年度に「えいらく」から依頼を受け、卵、乳成分、麦粉不使用の米粉フィナンシェ「モチッシェ」を共同開発。食物アレルギーのある子どもにも安心して食べることのできるお菓子を作りたいと、同店パティシエの永楽浩史さんから食物アレルギーが専門の高松伸枝教授に相談があり、学生とともに商品開発に取り組み、「モチッシェ」の商品化となった。
 今年度も、学生が食物アレルギー対応のお菓子を開発。第2弾となる「アレルギー対応のブラウニー(仮称)」の商品化が決まった。学生たちは、卵・乳製品・小麦不使用とし、小麦粉の代わりに米粉を使ったり、しっとり感を出すために寒天を使用するなど工夫したレシピを永楽さんに提案。永楽さんがそのレシピをもとに試作を重ねた。
 商品開発に携わった亀井麻鈴さん(同科4年)は「卵を使わずに、膨らみをもたせるのが難しかったのですが、ふっくら焼き上がっていました。コクがありしっとりした食感で美味しいです」と喜びを語った。
 また今回、永楽さんによる新商品「もりまちのレンガ通り」も披露された。「チュイール」と呼ばれる洋風のせんべいで、アーモンドの香ばしさとカリっとした食感が後を引く美味しさがある。
 永楽さんは、食物アレルギーに対応したお菓子を「ソイルチェ」というブランドとして、種類を増やしていくようにしており「お菓子で幸せを届けたい。ご家族のみなさんでおいしく食べていただけるお菓子づくりを続けていきたい」と語った。
 永楽さんと学生たちとの取り組みが第3弾、第4弾と続いていくことを期待される。
 ブラウニーは税込216円、もりまちのレンガ通りは税込140円で、お菓子の家えいらくで販売。
 商品については、同店(電話0973・72・0211、https://eiraku.net/)へ問い合わせを。