杵築市が4年ぶり市民アンケート

 杵築市は、第3次杵築市総合計画の策定に活かすための市民アンケートを実施した。アンケート調査は、平成23年度から行っており、今回は令和元年度以来4年ぶり5回目。
 総合計画は、市の最も重要な計画。令和7年度から10年間にわたる計画の策定を進めている。アンケートは、昨年8月15日から9月1日にかけて、オンラインによる無記名回答で行われた。無作為で抽出した2千人と一般公募(市内在住の18歳以上75歳未満)を対象とし、736件の回答があった。
 「あなたにとって、杵築市は住みやすいですか?」では、「住みやすい」が23%、「まあまあ住みやすい」が39%で、合わせて62%だった。前回調査した2019年と比べ、9%減少した。一方で「あまり住みやすいとは言えない」が13%、「住みにくいと感じる」6%で合わせて19%。前回調査と比べて2%増加した。「これからも住み続けたいか」の問いには「住み続けたい」と答えた人が63%で、前回とほぼ横ばい。
 杵築市で満足している点では、「自然環境のよさ」が一番多く、次いで「日常生活の便利さ」「人間関係」などとなっている。逆に、満足していない点は、「交通の便利さ」「働く場所の充実」「日常生活の便利さ」と続いている。
 子育て施策について、「子育てしやすい」と答えた人は43%。「しやすい」と答えた理由として、「自然が豊かで、子どもをのびのびと育てられる」「犯罪が少なく、安心して子育てできる」「子育てに関する経済的支援が充実している」。「子育てしやすいとは感じない」理由としては「子育てに関する経済的支援が少ない」「休日に親子で気軽に出かけられる施設・場所が少ない」「医療機関が充実していない」などとなっている。経済的支援については、どちらにも挙げられている。
 第2次総合計画に掲げた将来像「人・自然・文化が調和した安心・安全で活力あふれるまち」が達成させたかどうかの問いには、「そう思う」と答えたのは14%、「そう思わない」が70%となっており、達成できていないと感じている市民が多いことが分かる。26分野における施策の評価では、雇用対策の充実、地域生活を支える公共交通の充実、道路網の維持、集客・観光の振興などの満足度が低かった。
 第3次総合計画でどのような街にしてほしいかのキーワードは「安心・安全な」「活力のある」「支え合う」「快適な」「健やかに育む」などが挙げられた。詳細な結果は、ホームページや図書館などで閲覧することが出来る。