別府市上下水道局は、16日午後2時、同局会議室で「別府市上下水道料金あり方検討委員会」を立ち上げて、第1回会議を開いた。
上水道においては、老朽化した施設の更新や耐震化など、多額の建設改良費が必要になること。下水道においても、同様の財源確保が必要であると共に、令和2年度から公営企業会計に移行し、毎年度、純損失が生じており、累積欠損金の解消など経営の健全化が大きな課題となっている。上下水道の健全経営のため、あり方を検討するとになった。
委員は、学識経験者、各種団体などから5人を委嘱。水道事業管理者でもある長野恭紘別府市長が一人ひとりに委嘱状を手渡して「上下水道は、市民にとって切り離せない重要なインフラの1つ。どんな災害が起きても、日常の努力で水が止まることがないと、ありがたい環境にあるという話が出ています。一方、下水道についても接続勧奨等をし、しっかりと出来るだけ多く使ってもらう努力をしています。人口減少が進んでいる状況で、上下水道の持続可能なあり方を考えることが、今を生きる私たちのつとめ。2、3年先は大丈夫だと言えても、これから先の100年を見据えた時に、100年先も大丈夫かを共に考えていきたい。管の更新事業は、毎年多額のお金が必要になります。そういったところも踏まえて、将来に持続可能な上下水道の姿を、皆さんの知見を活かしてもらいながら、しっかりとデザインが出来ればと思います」とあいさつ。
会議は非公開で行われたが、初日は上下水道の現状について説明をしたという。委員会では、7月を目途に意見をまとめることにしている。