パリ五輪にセーリング女子49erFXに出場する、永松瀬羅選手が1日午前9時、別府市役所を訪れた。
49erFXは、「海のFI」と呼ばれる、五輪種目最速のハイスピードヨット。2000年のシドニー五輪からオリンピック種目として採用された。女子の種目としては、2016年のリオデジャネイロ五輪から採用されている。2人1組で乗る競技で、永松選手は田中美紗樹選手とコンビを組んでいる。
永松選手は、大分市出身で小学2年生の頃から、お父さんのススメでB&G別府海洋ヨットクラブに所属して、濱本徹夫代表の指導を受けてレース経験を重ねてきた。大分県立別府青山高校(当時)のヨット部、早稲田大学ヨット部を経て、現在はトヨタ自動織機のチームに所属し、愛知県を拠点に活動をしている。昨年9月に中国で開催された「第19回アジア競技大会」で銀メダル、今年4月にスペインで開催された「第53回プリンセスソフィア杯」で銅メダルを獲得。その後、フランスで開催された大会に出場し、国別順位が4位となり、パリ五輪出場権を獲得した。永松選手の五輪への出場は初めてで、別府海洋クラブ出身の五輪選手は3人目。
報告会には、永松選手、松崎茂㈱豊田自動織機ウェルサポートイベント部長、岩屋毅大分県セーリング連盟会長らが出席。阿部万寿夫副市長は銀、銅メダルに触れて重みを感じ「パリ五輪でも頑張って下さい。夢がふくらみますね」とエールを送った。
永松選手は「オリンピックチケットを獲得した時は、あまり実感はありませんでしたが沢山の人からお祝いメッセージをいただき、徐々に実感がわいてきました。予選でもすごく良いパフォーマンスが出来たとは思っていません。やらなければならない課題は沢山あります。最高のパフォーマンスをし、しっかり成績を出したい。始めたきっかけも熱中できたのも、別府から。ステキな場所からスタートできて、誇りに思っています。うれしい報告が出来るようにしたい」と話した。