中臣一さん（左から４人目）ら
次世代バンブーアート賞（同コミッティー主催）の表彰式が１１日午前１０時、別府市竹細工伝統産業会館で開催された。在福岡米国領事館、大分県、別府市などが後援。
表彰式では、主催者のロバート・コフランド氏、マーゴ・トーマ氏、来賓の佐藤樹一郎大分県知事、長野恭紘別府市長がそれぞれあいさつした。
ファイナリスト７人が紹介され、審査員のモニカ・ビンチクメトロポリタン美術館アジア美術部学芸員、マリサ・リンネ京都国立博物館主任専門職、森嶋由紀サンフランシスコ・アジア美術館日本美術アソシエイトキュレーターの３人がそれぞれ講評した。コフランド最優秀賞、トラディション優秀賞、スカルプチャー優秀賞がそれぞれ授与された。表彰式終了後、レセプションが行われた。
最優秀賞の中臣一さん（４９）＝大阪府和泉市出身、竹田市在住、竹藝家＝は「すごく嬉しい。２２年前、自分が本田聖流氏に弟子入りしていたとき、師匠の仲介でロバート・コフランドさんのギャラリーに作品を出すことになったので、コフランド最優秀賞をいただいて縁を感じます。今回の作品は、娘が生まれたとき身の回りにヒラヒラした柔らかい有機的な曲線があふれており、そこからインスピレーションを受けた作品が２点、羽をイメージをした作品を１点。今後もアート作品を作製し続ける」と話した。
展覧会は２６日まで、同所で開催している。観覧料は必要。
各賞の受賞者は、次のとおり。（敬称略）
▽コフランド最優秀賞＝中臣一▽スカルプチャー優秀賞＝渡辺千明▽トラディション優秀賞＝近藤雅代