グループホーム建設に協力を

会見をした(右から)德田靖之弁護士、
古田茂義・グループホーム設立準備委員会委員長、
出田陽一郎指定障害者サービス事業所
アルバハウスたけのこ施設長

 社会福祉法人「たけのこ」(横田将生理事長)はグループホーム設立についての会見を15日、別府市役所で行った。
 出席者は、出田陽一郎・障害福祉サービス事業所「アルバハウスたけのこ」施設長、古田茂義・同事業所理事兼グループホーム設立準備委員会委員長、「別府市障害がある人もない人も安心して安全に暮らせる条例(ともに生きる条例)」策定メンバーの德田靖之弁護士の3人。
 社会福祉法人たけのこは平成7年6月、野田に身体障害者通所施設「アルバハウスたけのこ」を開設し、現在は就労継続支援B型事業所として来年、30周年を迎える。
 設立当初から在籍する利用者は50歳を超え、保護者も70~80歳代になっている。運営を続けていく中で、障がいを持つ人が普通に社会に係わり、親亡き後も自立した生活を送っていける場所としてグループホームを建設したいと考えた。
 今回、扇山にグループホームの建設用地(約990平方㍍)を取得し、令和7(2025)年4月の開所をめざし活動している。完成予定のグループホームは木造平屋(約330平方㍍)。専門スタッフの支援を受けながら生活し、同事業所に通う。
 建設するグループホームは、日中サービス支援型共同生活援助。個室7部屋とショートステイができる2部屋の計9部屋を予定。別府市の重複障がいの人を対象に公募する。天井リフトや介護浴槽などを付けて、働く人も働きやすいし安心して暮らせるような場所にしたいと考えている。
 当初は1億円弱の予算で考えていたが、2割ほど建設資材が高騰して足りない状況となった。入所を待っている人のため、成し遂げようと活動している。
 德田弁護士は「これを機会に親なきあと問題を社会全体で考えていく問題と考え、市民一人ひとりができる範囲で、何らかの形で関与していただき、この問題を知ってもらえればと思います。今後も継続して協力していく」と訴えた。
 グループホーム設立に際し、チームたけのこ(たけのこイベント実行委員会)が主催し別府市公会堂で6月8日午後1時からチャリティーイベント「たけのこフェスタ」を開催。チケットは中学生以上3千円。出演者は▽Takenoko☆Stars▽マカナ ヤスヨ フラ ハーラウ▽ゆあさみちる―を予定している。