観光データ独自に分析

大分県信用金庫協会の取り組みとして
行った観光データを大分県などに寄贈した

 大分信用金庫、大分みらい信用金庫、日田信用金庫で構成する、「大分県信用金庫協会」は15日午前10時、大分県にマーケティングデータを贈呈した。
 令和3年に大分県と同協会は包括連携協定を結んでおり、観光に関する取り組み事項として「おおいた県域内観光活性化パッケージプロジェクト」を実施している。大分県観光に関する独自の分析などを行い、そのデータを県に提供したもの。
 プロジェクトでは、第1フェーズとして、新型コロナ対策パッケージを準備し、オンライン旅行企画を行うなどした来県意欲を創出。第2フェーズとしてリアル誘客を行う。今回のでデータ分析も第2フェーズの一環。第3フェーズでは、信金の「つなぐ力」で誘客を全国展開していく。
 マーケティングデータは、モバイル空間統計、アンケート調査、SNSデータを組み合わせて大分県観光を分析。特に有望な観光ターゲットを提示した他、認知度調査、インスタグラムへの投稿文章に含まれるワードや画像を分析した。それによると、県内の観光スポットの1位は、別府地獄めぐりで、次いで日田市の進撃の巨人関連施設、3位は宇佐市の宇佐神宮などとなっている。
 今後、信金協会では、3金庫がすすめる「大分うるわしの旅」ガイドブックを10月から11月にかけて作成し、全国の信金に送ることにしている。
 嵩地秀雄大分みらい信用金庫専務理事が渡辺修武県観光局長に手渡した。渡辺局長が「データを十分に活用し、一緒になって取り組んでいきたい」。秋月久美公益社団法人ツーリズムおおいた専務理事も「パンフレットの完成も楽しみにしています」とお礼を述べた。