世界禁煙デーで啓発活動

大学生らが買い物客に世界禁煙デーを呼びかけた

 大分県東部保健所は、令和6年度「世界禁煙デー」及び「禁煙週間」キャンペーンとして、5月31日午後5時半から、ゆめタウン別府で啓発活動などを行った。別府大学の野球部や大分中央看護学校の学生17人が参加した。ゆめタウン別府は、「健康寿命日本一おうえん企業」。
 世界保健機関(WHO)は、禁煙しないことが一般的な社会習慣となることを目指して、5月31日を「世界禁煙デー」と定めている。また、厚生労働省は、5月31日から6月6日までを「禁煙週間」としている。
 2022年の国民生活基礎調査によると、大分県の喫煙率は、男性27・9%で、全国平均の25・4%よりも高い。年代別では、40代男性が42・2%と最も高くなっている。早い時期から喫煙に伴う疾病罹患リスクなどに対して、意識向上を図るのが目的。
 大分県は、「第3次生涯健康県おおいた21」の中で、たばこ分野による2033年までの目標指標を定めている。COPD(慢性閉塞性肺疾患)の認知度は80%以上、成人男性喫煙率17・5%、成人女性喫煙率3・5%、成人全体喫煙率10・4%、未成年者の喫煙割合0%、たばこの煙で不快な思いをする者の割合30%以下を掲げているが、2022年度で見ると、未成年者の喫煙割合以外はいずれも達成できていない。
 啓発活動では、店舗前の路上と店舗内2カ所の計3カ所で、「今日は、世界禁煙デーです」と大きな声で呼びかけながら、ポケットティッシュなどを配った。