
大神回天会(工藤健次会長)は、空母「海鷹(かいよう)」慰霊祭を28日午前10時、城下公園内にある軍艦海鷹之碑で執り行った。関係者約20人が参列した。
別府湾で人間魚雷「回天」の訓練標的艦となった「海鷹」は、昭和20年7月24日、豊後水道で磁気機雷に触れて動けなくなり、駆逐艦「夕風」に曳航され、日出城下海岸で繋留。28日午前7時半頃、グラマン16機編隊による攻撃で大破し、多くの死傷者が出たという。戦後、元乗組員で「海鷹会」を結成して戦死した20人の慰霊をしていたが、高齢化で会が解散してからは、慰霊祭は途絶えていた。平成26年から、大神回天会と有志が慰霊を行うようになった。
はじめに、岳星会の牧岳秀さんが奉吟を行い、回天神社の宮司でもある若宮八幡神社の小石護宮司が神事を執り行った。工藤会長、阿部真二町議会議長らが玉ぐしを奉てんした。
工藤会長は「戦後81年が経って、平和が戦争で犠牲になられた人の上にあることを忘れてはいけない。後世に、平和の大切さを伝えていきたい」。参列者を代表して、三浦正臣県議が「多くの国民が戦争を知らない。現在の平和が、過去の犠牲の歴史の上になりたっていることを、忘れてはいけない。世界はむずかしい時代を迎えていますが、戦争の記憶を、歴史を次の世代につなぐことが大きな責務だと思う」と述べた。
