上人小学校の全校集会で防災講話

リモートで子どもたちに地震が起きた時の
安全対策について話す北林さん

 別府市立上人小学校(田邉久教校長、294人)は2日午前8時20分、月はじめの全校集会で先月22日に発生した地震に伴い、登下校中などに地震などが起きた場合に、どのように命を守るかについて、地元の防災士である北林孝子さんを招いて、話を聴いた。
 集会はリモートで、児童は各教室で参加。田邉校長が「19日に津波などの避難訓練をしたばかりで、22日の午前1時頃、皆さんが寝ている時間に地震が起きて、驚いたと思います。登下校中などに地震が起きた場合、どんなことに気をつければ良いかをお話してもらいます。とても大事なことなので、しっかり聞いてください」とあいさつ。
 北林さんは「災害にはいろんなものがありますが、大きく分けると、前もって分かる災害といつ起こるか分からない災害の2つに分けることが出来ると思います。1番大事なことは1つだけ。自分の命を守ること。学校の行き帰りなど、家の人がいない時に地震にあったらどうするか。まずは、安全を確保することが大切。態勢を低くして、ランドセルなどを頭の上から10㌢ほど離して頭をかばうこと。頭に直接つけていると、物が落ちてきた時に、衝撃を大きく受ける恐れがあります。ブロック塀などが倒れてくることもあるので、気を付けて」と話した。
 また、動画で安全確保について学んだ。その上で▽朝ごはんをしっかり食べる▽想像・イメージする▽強い心を持つーの3つのポイントをあげて「コロナ禍でも地震は起きます。もしも起きた時にどうするか、イメージを持つことが大切です」とした。
 北林さんは「本当は、定期的にお話しをしてマイスターのような子どもを育てたいのですが、コロナ禍で思うように活動ができず。こういった形で少しずつでも、子どもたちに防災について知ってもらえれば」と話した。