地域支援センター「ほっと」落成式

落成式であいさつをする福永理事長
訓練施設ではボルダリングも楽しめるようになっている

 社会福祉法人別府発達医療センター(福永拙理事長、大字鶴見)は、地域支援センター「ほっと」の落成式を9日午前11時から同センター地域交流室で開催した。
 「ほっと」は、平成12年に開設されたが、建物は築40年以上が経過し、老朽化が進んでいた。大分県立別府支援学校鶴見校のグラウンドに仮説施設を建て、現在地に建て替えた。
 鉄筋コンクリート造3階建て。1階には、放課後等デイサービス「みっけ」があり、一緒におやつ作りをしたり、訓練室には、ボルダリングなどが楽しめる部屋や個人でリラックスできる部屋も。2階には、生活介護施設が。入浴設備は個浴と機械浴があり、機械浴に介護リフト入浴システム「ゆ~らく」を導入したことで温泉にも入れるようになった。車椅子への移乗もリフトで行うため、職員の負担軽減にもつながる。3階は多目的ホールで、災害時には福祉避難所として利用できるようにした。別府発達医療センター本館と渡り廊下でつなぎ、これまで一度外に出なければなかったのを往来を安全に楽にした。設計監理は東九州設計工務㈱、施工は梅林建設㈱。
 福永理事長が「ほっとという名前は『ほっと安心できる』と別府温泉の『ホット』が由来です。建物が老朽化し、改築が急務でした。コロナ禍で資材不足が深刻化する中でも、着々と進めてもらいました。災害時には、福祉避難所として活用できるように整備しました。療育は地域に密着したものではならないという言葉があります。さらなる地域療育に努めていきたい」とあいさつ。
 首藤辰也ほっと所長が経過を報告。来賓の立脇市郎大分県障害福祉課長、田辺裕別府市福祉部長が祝辞を述べた。
 また、東九州設計工務と梅林建設に感謝状が贈られた。式典終了後、内覧会も行われた。