別府溝部学園高校で55人が戴帽式

ナイチンゲール像から聖火を受け、看護師としての誓いを新たにした

 別府溝部学園高校(佐藤清信校長)は24日午前10時、第48回戴帽式を同高校体育館で挙行した。看護科第19回生55人が基礎学習を終えた証であるナースキャップをつけてもらい、看護師として新たな一歩を踏み出した。
 佐藤校長が「3年間、看護師として必要な学問や人間性を身につけることに励んできたと思います。戴帽式は、ナイチンゲールの看護の精神を受け継ぐための儀式です。その精神を受け継ぐに相応しいと認められたことを意味します。ナースキャップは、責任と使命を持って専門職を選んだ人の証です。知識と技術に限界はありません。明日から、さらなる努力をしていただきたい」と式辞。
 看護科の先生らがナースキャップをつけ、生徒はろうそくを手にナイチンゲール像から聖火を継承。「我はすべて毒あるもの、害あるものを絶ち、悪しき薬を用いることなく、また知りつつこれをすすめざるべし。我れは我が力の限り、我が任務の標準を高くせんことを努むべし」などと、ナイチンゲール誓詞を全員で読み上げた。
 溝部仁理事長、来賓の岩武泉国東市民病院副院長兼看護部長がお祝いの言葉を述べた。
 看護専攻科から釘宮愛佳さんに激励の花束が贈られた。生徒を代表して、吉良美潔さんが「看護師を目指す者として、ナースキャップをいただき、専門職としての自覚と責任の重さを感じています。新型コロナの影響で、入学当初は休学が続き、初めての実習は校内代替実習になりました。しかし、皆で助け合いながら、乗り越えてきました。支えてくれる全ての人に感謝の気持ちを忘れず、ナイチンゲールの思いを引き継ぎ、灯のように患者さんを支える思いやりのある看護師になりたいです」とあいさつをした。