鶴見岳・伽藍岳避難計画を改定

鶴見岳・伽藍岳の避難計画改定内容などを住民に説明した

 別府市は、昨年12月に鶴見岳・伽藍岳火山防災協議会で避難計画が改定されたことを受けて2日午後7時、市立別府西中学校で西地区の住民を皮切りに、住民説明会をスタートした。10月末までに18回を予定している。約40人が参加。
 最近では、伽藍岳で火山性地震が観測され、レベル2の「火口周辺規制」に引き上げられた時期もあった(現在はレベル1に引き下げ)ことや、桜島の噴火などがあり、関心も高まっている。
 鶴見岳・伽藍岳は、約4万年前から火山活動が始まったとされ、主な活動時期は、約2万9千年前から約7300年前までで、溶岩の噴出を伴う噴火が繰り返し発生した。規模は小さいが、約1800年前に鶴見岳山頂付近で爆発的な噴火が発生し、伽藍岳では、西暦711年と867年に水蒸気噴火が発生している。
 計画の改定内容では、噴火警戒レベルが4や5に引き上げられた際の避難行動についてと広域避難について。別府市の避難対象者は、レベル4発令時では、鶴見岳は1次避難区域で61人、2次避難区域で747人、3次避難区域で6万6666人。伽藍岳では、1次避難区域は0人、2次避難区域は4980人、3次避難区域は4万2442人が想定されている。
 防災危機管理課から、火山噴火時の主な災害について、火砕流、噴石、溶岩流、小さな噴石や火山灰があることや計画の改定内容について話した。今後は▽一時集合場所をどうするか▽避難者の把握の方法▽避難所運営ーの課題をあげて、具体的な計画を地域と話し合いながら作っていくことを説明した。