令和4年度大分県市長会秋季定例会が24日午後1時半、杵築市の若栄屋で開催された。県内14市の市長が出席した。
開催市の永松悟杵築市長が「市は住民に近い基礎自治体です。協力して、様々な活動を継続していければと思っています。定例会後の行政視察では、歴史的なまちを案内させてもらいます。観光連携や交流がもっと生まれれば良いなと思います」とあいさつ。
市長会長の佐藤樹一郎大分市長は「新型コロナ対策については、国の施策を注視しながら、いろいろな意見を言っていかないといけない。そんな中で、各地域でお祭りをしっかりとしてもらった。10月には、別府市で131回九州市長会が行われるので、みんなでサポートしていきたい。提出する議題も審議してもらい、キタンのない議論をお願いします」とあいさつをした。来賓の藤本治郎杵築市議会議長が歓迎のことばを述べた。
議事では、永松市長が議長として進行。令和3年度決算報告と監査報告を承認。九州市長会提出議案として▽コンビニ交付に係る「後年度維持管理費」の財政支援▽「循環型社会形成推進交付金」における廃焼却施設の解体に対する支援制度の拡充▽副食費に係る多子減免の算定基準の見直し▽児童手当支給に伴う所得制限の見直し▽正規教員不足の解消▽学校のICT環境整備及びランニングコストに係る財源支援▽防災重点農業用ため池整備事業に係る営農補償ーについて提案することを決めた。
大分県に対しては▽文化財の保護・整備・活用に係る補助金の拡充▽県内一周駅伝の修了に伴う同規模大会の創設に向けた検討委員会の設置▽新規就農者の資材高騰に係る補助事業の強化▽県浄化槽設置整備事業補助金の継続▽木造住宅耐震化の助成拡大ーについて提案していくことにした。
次期定例会の開催地に宇佐市、事例発表を中津市とすることを決定。引き続き、事例発表として、佐藤大分市長が「豊予海峡ルートの早期実現について」と題して話をした。休憩時間には、江戸千家による煎茶が提供された。
定例会終了後、杵築市から視察先などについて説明を受けて、酢屋の坂と中野酒造を視察した。