5地区の「つなぐ棚田遺産」認定記念し

棚田でみんなで新米のおにぎりを手に「かんぱい」

 別府市棚田地域振興協議会(会長、松川幸路市観光・産業部長)は、23日午前11時、堂面棚田で「湯のまち棚田マルシェ」を開催。多くの人が参加して、実りの秋を楽しんだ。
 今年3月に、農林水産省が「棚田100選」にかわり、「つなぐ棚田遺産」の認定を全国で行った。県内では10カ所が認定され、うち、別府市から内成、堂面、東山、大所、天間の5地域が認定された。認定を受けて、農業を盛り上げていきたいと初めてイベントを企画した。
 堂面の新米で炊いた白米をそれぞれ受け取って、自分でおにぎりにし、おにぎりに合うおかずが入ったお弁当箱を受け取って、稲が刈り取られたあとの棚田の中に集合。
 松川会長が「5地区が認定された記念と、別府市の農業に元気を出そうというきっかけづくりになればと思います」と開会宣言。開催地の堂面棚田を守る会の恒松恵典会長が「子どもたちに田植えや稲刈り、おにぎり会などをして一生の思い出になるように頑張っています。ますます棚田を発展させたい」とあいさつ。来賓の松﨑智一副市長、市原隆生市議会議長が祝辞を述べた。
 天間地区集落協定の代表で農業委員会長でもある久保賢一さんの発声でみんなで持っていたおにぎりを高く掲げて「かんぱい」をした。その後、長野恭紘別府市長も駆けつけて、みんなと一緒におにぎりを楽しんだ。
 会場では、5地区のおにぎりが並べられ、それぞれ食べ比べをして味わった。大分市内から参加した姉妹は、お米が大好きで「美味しい」と笑顔をみせた。別府溝部学園高校の生徒たちが配膳をお手伝い。ひめやま幼稚園の子どもたちの合唱、市立亀川小学校6年生が棚田についての発表会を行った。また、かまど神楽や「現代の名工」でもある恒松会長による生け花、クイズ大会、力自慢大会などもあり、汗ばむ陽気の青空の下、楽しい時間を過ごした。