9月20日から始まったラグビーワールドカップ2019日本大会は、11月2日の決勝戦で南アフリカが優勝して幕を閉じた。組織委員会は、大会について振り返った。
大会を通じての観客動員数は延べ170万4443人で、1試合当たりの平均観客数は3万7877人だった。プール戦で最も観客数が多かったのは、横浜国際総合競技場で行われた日本対スコットランド戦で6万7666人。決勝トーナメントでの最多観客数は、同じく横浜国際総合競技場で開催された決勝のイングランド対南アフリカ戦で7万103人となっており、これは同会場の歴代最多動員数を記録した。
大分会場の昭和電工ドーム大分の観客動員数は、予選プールではニュージーランド対カナダが3万4411人、オーストラリア対ウルグアイ3万3781人、ウェールズ対フィジー3万3379人。決勝トーナメントの準々決勝のイングランド対オーストラリア3万6954人、ウェールズ対フランス3万4426人で、合わせて延べ17万2951人で、どの試合も3万人超えとなった。大分会場でもっと観客数が多かったのは、イングランド対オーストラリア戦だった。
チケットの販売数は、185万3千枚のうち約184万枚を販売し、販売率は99・3%(中止となった3試合を含む)。各開催都市が全国16カ所に開設したファンゾーンにも多くの人が訪れ、大会期間中の速報値で約113万7千人が訪れて、ラグビーを楽しんだ。その他にも、別府市など非公式ファンゾーンを設置した自治体もあり、さらに多くの人が訪れたことが推測される。
ワールドラグビーのビル・ボーモント会長は「最高の大会の1つであり、私たちが愛するラグビーに新たな観客をもたらしたという点で非常に画期的だった。全世界のラグビーファンを代表して、このような素晴らしく、謙虚で、歴史的なホスト国であった日本と日本人に心の底から感謝したい。全力を尽くした全20チームと関係者の皆様に感謝したい。日本大会は様々な意味で記録を破り、ラグビーの印象を劇的に変えた」とコメント。
組織委員会の嶋津昭・事務総長も「ラグビーの持つ品位、情熱、結束、規律、尊重という価値が日本人の心に響いたことにより、盛り上がったと思う。会場周辺の盛り上がりを含めて、12会場19自治体の全ての人が主催者意識を持って取り組んだ結果。2023年フランス大会の組織委員会に向けてしっかりとバトンをつないでいきたい」とした。