セブンイレブン石垣西支店に感謝状

感謝状を受け取った高嶋優香店長(前列右)、佐藤尚平さん

 別府警察署(小林一成署長)は2日午前10時、特殊詐欺被害未然防止功労としてセブンーイレブン別府石垣西3丁目店(首藤圭祐オーナー)に感謝状を贈った。同店の高嶋優香店長、会社員の佐藤尚平さんが出席した。同店に感謝状が贈られるのは3回目。
 感謝状を手渡した小林署長は「市民の貴重な財産を防いでいただき、ありがとうございました。別府署の特殊詐欺の被害は非常に多くて、歯止めがかからない状況。電子マネーを利用した手口が多いので、コンビニの皆さんが最後の砦です。声かけが被害防止になります。今後も、怪しいと感じたら声かけをして、警察に通報してください」と述べた。
 同店に今年11月15日夜、架空料金請求詐欺(サポート詐欺)に遭っている高齢男性(79)が来店。犯人側から3万円分の電子マネーカードの購入を指示されていた。対応した佐藤さんは▽男性がカード購入に不慣れであったこと▽不審に思い利用目的を聞いたところ、内容が疑わしかったこと▽電話をつないだままの状態であったことーから詐欺を疑った。その後、警察へ通報し、特殊詐欺被害を未然に防止した。
 同店では日ごろから、万単位での電子マネーカード購入者に対して声かけをしたり警察からのビラなどを手渡しており、従業員教育をし特殊詐欺被害未然防止に取り組んでいる。
 感謝状を受け取った佐藤さんは「ここまでしてもらうとは思わなかった。来店した高齢者の話を聞いて、私が『警察に一回連絡していいですが』と言いました。そして連絡しました。本当に電子マネーが必要な人なら物は知っているだろうと感じた。今回と同じようにいつも通り声かけをして話を聞いて、怪しかったら店長やオーナーがいれば相談し、いなければ警察に話をしたりチラシを渡そうと思います」と話した。