「第32回別府市福祉まつり」(別府市社会福祉協議会主催)と「第44回市民と消防のつどい」(市消防本部、市消防団、市少年婦人防火委員会主催)が10日午前10時、別府公園で開催され、約2万3千人が来場しにぎわった。
「福祉まつり」は、高齢者や障がい者をはじめ、市民誰もが地域社会の中で安心して心豊かに暮らしていける地域福祉を実現することを目的に、昭和63年に始まった。
「市民と消防のつどい」は、防災技術や災害への備えを知ってもらおうため、51年にスタートした。
当初、「福祉」「消防」が別々に行っていたが、平成6年から相乗効果をはかるため、合同で行うようになった。今年で26回目。
市消防団女性分団ラッパ隊がファンファーレを吹いてオープニングを飾った。
ステージでは、別府溝部学園「琴ウェルフェアーズ」が大正琴で「上を向いて歩こう」「マイアミ」など5曲を演奏、ダンススタジオBRiGHTのダンス、明星幼稚園幼年消防クラブの鼓笛演奏があった。
オープニングセレモニーが午前11時から行われ、主催者の長野恭紘別府市社会福祉協議会会長(別府市長)が「高齢者、子どもたち、障がいのある人もない人も、支え合って生きている町が別府市のまちづくりにつながっている。いろんな人と交流を深めて、楽しんで下さい。市民と消防のつどいは、火災などで一人の命も失わないように、日ごろからの防火・防災意識の高めるきっかけにして下さい」。
来賓を代表して萩野忠好別府市議会議長は「別府は、さまざまな福祉の取り組みが行われています。市民が心豊かに安心して安全に暮らせる町こそ、市民が望む福祉のまち別府と考えています。また、市民の皆さんの火災予防の意識向上を図って下さい」とそれぞれあいさつした。別府市議会の手束貴裕総務企画消防委員会委員長が紹介された。
藤内英伸市消防団長が開会宣言後、主催者と来賓者が並び1500個の餅まきが行われると、多くの市民が手を振るなどアピールしていた。
続いて、消防団員が参加した防火絶叫大会、九州ハワイアン協会のフラダンス、消防本部の寸劇などで盛り上がった。また、中段通路では、消防車と綱引きが行われた。
福祉まつり会場では、17地区社会福祉協議会、23福祉団体の模擬店が並んだ。各地区社協が鳥モモ唐揚げ、魚の干物、コンニャク、ヤキイモなど、福祉団体の別府市民生委員児童委員協議会、アルバハウスたけのこ、日赤別府市地区奉仕団などがやせうま、ゆでもち、ちらし寿司などを販売した。
市民と消防のつどいの会場では、市消防団第1~4分団、女性分団、市婦人防火クラブ、消防防災、LPガス協会が焼き鳥、海鮮やきそば、たこ焼き、ねぎ焼き、カレーライスなどを販売し、行列ができた。
体験コーナーでは、ちびっこレンジャー、放水、水消火器、はしご車、煙、ロープ結索などの各体験などがあり、子どもたちは普段経験できないことにチャレンジした。
小学6年生以下が対象で、防火・防災意識を高めることを目的としたスタンプラリーを開催。5つのスタンプを集めて、消防受付で記念品がプレゼントされた。
また、別府公園東口脇ではエイドステーション企画の「福祉車両&福祉機器展示会」が開催された。各社の福祉車両が展示され、スズキの電動セニアカーの試乗が行われた。