別府市公設地方卸売市場で５日、初せり式が行われた。
午前６時１５分、水産部を皮切りに、午前６時４５分に青果部がそれぞれ令和５年の初せりを行った。
水産部の初せり式で、市場開設者の長野恭紘別府市長が「新型コロナウイルスも社会的収束を迎えつつあり、国内外から多くの人が別府に来てもらっています。皆さんもコロナの影響で苦しい思をしていると思いますが、今年は、フルスイングできる１年にしたい。さらなる市場の活性化にも皆さんと一丸となって取り組んでいきたい。しっかりと議論をして、ていねいに進めたい。令和５年が皆様にとって商売繁盛ですばらしい１年になりますように祈念しています」とあいさつ。
来賓の市原隆生市議会議長は「取り巻く環境は厳しいと思いますが、議会としても商工業の発展に尽力していきたい」と述べた。
㈱別府魚市の湯上信元代表取締役社長が「市民の皆さんに安定して水産物を提供する使命をしっかりと果たしていきたい」。住本辰夫別府市水産物小売商業協同組合長が「経済活動は少しずつ戻っている。市場の活性化と安定した供給、安全安心に努めていかなければいけない。よい１年にしましょう」とそれぞれあいさつ。三本締めで今年の商売繁盛を祈願した。
さっそくせりが行われ、アジやタイ、ブリなどの新鮮な魚が次々と競り落とされていった。
青果部では、長野市長、市原議長があいさつ。佐藤隆博ＪＡべっぷ日出代表理事組合長が「取り巻く環境は厳しいが、農業振興をしながら、市民や観光客のために優良な農産品を提供できればと思う」とあいさつ。
牧和夫別府青果㈱代表取締役社長も「青果は天候に左右されやすいが、産地と連携して安全安心に安定した供給を行いたい」。沖崎明青果商業協同組合理事長もあいさつ。三本締めを行った。
初せりでは、タマネギ、カブ、サツマイモ、ダイコン、カボス、シイタケなど多くの品種が並び、威勢の良いかけ声とともに、それぞれ購入した商品を運び出していった。
花き部は６日午後０時４５分から、初せり式を行う。