別府警察署(小林一成署長)は18日午後1時30分、特殊詐欺被害未然防止に貢献したローソン別府浜町店(児玉裕オーナー)に感謝状を贈った。
感謝状を手渡した小林署長は「ローソン別府浜町店は過去にも特殊詐欺被害を未然に阻止していただき、ありがとうございます。高齢女性の貴重な財産を守っていただきました。今後も声かけをしていただいて、被害防止にお力添えをお願いします」と述べた。
功労内容は、同店に4日午前、職業斡旋を受けて報酬を受領する名目で犯人側から電子マネーカードを購入するよう言われた50歳代女性が訪れた。女性が電子マネーカードを購入しようとした際、対応した店長と従業員の2人が▽購入金額が30万円と高額▽店長らが女性に利用目的を尋ねたところ、当初は自分で利用すると言っていたが、何度か確認すると「友人から頼まれた」などと変わった―などから詐欺を疑った。速やかに別府警察署に通報し、特殊詐欺被害を未然防止したもの。
店長らは再三、女性に「詐欺ではないか」と話したが、女性は「大丈夫」「損をするのは自分なのだから」などと頑なな態度だった。詐欺を強く疑った店長判断で別府署に通報した。
同店は、特殊詐欺被害防止活動の重要性を深く理解し、日ごろから児玉オーナー(42)=原町=が、従業員に詐欺の手口や電子マネーカード購入者に対する積極的な声かけなど具体的な指導教養を行っている。
児玉オーナーは「今回で2度目の感謝状の贈呈なのですが、未然に防げて良かったという素直な気持ちがありますし、普段から従業員の方々が声かけをするということに取り組んでいて、ありがたいと思います。普段から従業員には、高額な電子マネーカードの購入者や不慣れな購入の仕方をするお客さまには一言、声をかけるようにお願いしています。今後とも従業員一同で、特殊詐欺を未然に防げるように取り組んでいきます」と述べた。
同店は令和2年11月25日、特殊詐欺被害未然防止の功労で感謝状が贈呈されている。