草津町長や議長らが別府市訪問

草津の黒岩町長(左から2人目)らが別府市を訪れて昨年の応援のお礼を述べた

 群馬県草津町の黒岩信忠町長と黒岩卓・町議会議長ら16人が7日午前9時、昨年の本白根山噴火に伴う別府市からの応援キャンペーンのお礼に長野恭紘別府市長を表敬訪問した。
 昨年1月、本白根山が噴火をし、風評被害で草津温泉は観光客が激減。熊本地震の風評被害で大きな打撃を受けた別府市が、同じように苦しんでいる草津のために、応援広告を行った。その後、草津温泉はV字回復を果たしたという。
 黒岩町長は「突如、3千年の眠りから覚めて噴火して観光客が減少した際、応援していただいて、ありがとうございました。壊滅的な入込み減でしたが、すぐにV字回復することが出来ました。草津は観光しかない町」と感謝を伝えた。黒岩議長も「まずは、感謝します。草津は海はないが、自然に温泉が湧き出ていて、ボーリングをしていないことを誇りに思っています。温泉の面でいろいろと協力できると思う」と述べた。
 長野市長は「心から歓迎します。草津温泉は日本のチャンピオンで、勉強させてもらうことは沢山ある。別府市では、資源保護の新たな局面にさしかかっている。一方的なプロモーションだったので、かえってご迷惑だったのではとも思うが、同じように辛い気持ちを体験した。これをご縁に、様々な連携が出来ればと思います」と述べた。
 災害が発生した際の議会と行政の対応について、黒岩町長は「いざという時、判断するのは首長。市民や観光客の安全を守らなければいけない」。黒岩議長も「町長が動きやすくするのが議会の務めで、町民に正しい情報を流すことも大事。町民からの要望というのは、災害当初は議員が聞いておいて、少し落ち着いたら行政に伝えればいい。様々な対応をしている時に色々言うべきではない」と話し、互いの信頼と協力関係が大切だということを示した。
 一行は、6日に黒川温泉、由布院温泉、別府温泉などを視察し、7日は別府地獄めぐりや鉄輪温泉を巡り、別府の観光の現状を見て回った。

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