大分県が3月の宿泊客等速報値

 大分県はこのほど、令和5年3月の宿泊客等動向の速報値を発表した。宿泊客は38万5016人で、前年同月と比べて23・4%増となる見込み。一方で、コロナ禍前の令和元年の同月と比べると、17・6%減とまだコロナ禍前の水準には戻っていない。別府市内でも、卒業旅行とみられる若い人の姿が多くみられ、賑わった。
 日本人の宿泊客は33万7790人で、前年同月と比べて8・6%増。出発地別では、福岡県8万9245人、関東6万728人、その他九州4万9683人、県内4万765人、近畿3万9661人、中国2万5116人、中部1万7916人、四国8569人、東北・北海道6107人だった。コロナ禍当初は、県内で旅行を楽しむ人が多い傾向にあったが、全国旅行支援などにより、県外からの宿泊客が多くなっている。
 外国人宿泊客は、4万7226人で、前年同月と比べて4208・9%となる見込み。出発国別では、韓国が2万9403人とダントツで、台湾4622人、香港3702人、タイ3670人、欧米豪その他2635人、その他アジア2367人、中国827人となっている。外国からのクルーズ船の入港もコロナ禍前に戻りつつあり、多くの外国人観光客が別府を訪れている。
 有料観光施設(29施設)の入場客は、54万8767人で、前年同月と比べると31・8%増。屋内施設は2・8%増、屋外施設43・8%増といずれも増加した。
 4月29日からは、大型連休のゴールデンウイーが始まり、各地でコロナ禍前のイベントが規模を通常に戻して開催されるため、多くの人手が予想される。