丁寧に誠実に取り組み
改選後の臨時議会で副議長に選出され、別府市議会で初めての女性副議長が誕生した。
初当選当初は2人だった女性議員も、今回の改選で4人に増えた。「党派は別々ですが、女性議員が増えて良かったと思っています」とした一方で「子育て中の女性が議員になるのは、厳しい環境。授乳室、託児の検討もない。そういった方が議員に当選してから考えるのでは準備が難しいのではと思います。誰もが、市民の代弁者になれる環境を整えることが大切だと思います」と課題も指摘する。
副議長は議長を補佐する役割。臨時議会での着任のあいさつでは「別府の明るい未来のため、議長を支えていきたい」と述べた。
別府市生まれで、武蔵川女子大学大学院で生活環境学研究科を専攻し、修了後は助手として働いていたが、結婚を機に別府に戻った。市議になってからもホテルの手伝いをしている。「2018年頃から、女性議員を増やそうというニュースが出るようになって、ママ友や地域の方から相談や悩みを聞くうちに、どうしたら解決できるのかと考えるようになった」と振り返る。2019年に初当選。
「丁寧に誠実に、を心に言い聞かせてやってきたつもりです。子育て支援を中心に、防災や観光、地域の課題解決にも取り組んできました。女性だから、男性だからということではなく、全体として見ていかないといけない。知らないことがこんなにある、という4年間でした。市民の皆さんに育てていただきました」
「副議長は一般質問が出来ないのは残念ですが、困りごとに関しては、行政側にしっかりと聞き取りをして解決に努めていきたい。もっと頑張りたいと欲が出てくるんです」と笑顔で話す。
趣味は三味線、長唄、ピラティス。3歳の時から日本舞踊も習っていたという。着付けも自分でこなす。家族は、夫と2男、2女。4人の子どもたちは、大学院を含め全員が現役の大学生。秋葉町在住。