別府市議会議長

議会を活発な議論の場に

加藤 信康(かとう のぶやす)さん(64)

 改選後の臨時議会で、第57代議長に選出された。
 国東市出身で、1982年に別府市職員に採用され、市職労書記長、同執行委員長を務めた。働く人の代表として立候補。2007年に初当選を果たした。副議長などを歴任。現在、5期目。
 「働く人の生活が少しでもよくなるようにと活動をしています。働く人とは、市職員だけではなく、農家やサービス業など、いろいろな労働者がいる。例えば、市職員が幸せでないと、市民を幸せにはできないと思う」と話す。
 今回の選挙で、7人の新人も入ってきた。「議論が活発になってくれることを期待しています。若い人の感覚で活動してくれれば良い。間違えても良いので、常識の範疇で本会議や委員会の場で議論してもらいたい」と新しい風に期待しつつも、SNSの使い方などについては「議員は、早い段階で情報を得る。その取り扱いは慎重に行うことが必要」と注意を促す。
 議会では、ICT活用推進委員会が中心となって、デジタル化を進めてきた。議員にはタブレットが貸与され、ペーパーレスを進めている。また、感染症や妊娠など特定の理由においては、委員会をオンラインで出席できるようにするなど取り組んでいる。
 委員長を務めた議会改革推進研究会では、長期間議員活動ができない場合の議員報酬のあり方についても議論をした。「健康でちゃんと議会に出てこられるのが基本。市民感情に沿って、最低限のルールづくりをした」と振り返る。
 趣味は農業とテニス。実家は農家で、自身は静岡大学農学部を卒業。「土いじりから始まり、家庭菜園になり、一昨年から、土地を借りて、本格的にやるようになりました」と笑顔をみせる。「荒廃農地をなくしていきたい。別府は農家が少なく、土地が荒れている。率先してやらないと人にはいえない」と話す。家族は、妻と1男1女。野田在住。