九州大学病院別府病院が市長に説明

三森病院長が長野市長に新たな
別府病院について説明をした

 九州大学病院別府病院(三森功士病院長)は11日午後1時半、長野恭紘別府市長を訪れて、来年開院する新病院について説明を行い、要望の多かった婦人科について再開すると述べた。
 同病院は、昭和6年に開院以来、市民からは「温研」と呼ばれて親しまれてきた90年以上の長い歴史がある。しかし、50年ほど前に建て替えた建物は老朽化が激しく対応を議論してきたが、地域に愛される病院として建て替えを決めた。
 新しい病院は、来年3月に開院予定で、コンセプトは「別府湾が一望できる癒しの空間を提供」。平成18年に診療を終了した婦人科を再開し、内科、外科、整形外科、放射線科、麻酔科、リハビリテーション科の7科体制とする。また、手術室を現在の2室から3室に拡大。病床数は120床。強みである、専門領域を軸とした診療を展開し、地域医療に貢献し、本院(福岡地区)のサテライト病院としての機能を強化する。
 三森病院長は「これまで、病院は森の奥にあるイメージでしたが、今回は海と水平に建て、ロケーションにもこだわりました。眺望はとても大切、癒しは重要。本院との遠隔治療の実現に向けて、準備も進めています。大学病院なので、研究も進めていきたい」と説明。
 長野市長は「婦人科が再開してもらうことで、広く医療体制維持につながると思います。ありがたく思っています」と話した。