別府市が令和6年度予算編成説明会

長野市長が予算編成に
向けた考えを訓示した

 別府市は、令和6年度の予算編成方針説明会を27日午前9時、オンラインで行った。
 はじめに、長野恭紘別府市長が「これからの社会経済活動と歩調を合わせながら、予算を柔軟に編成し、執行することで、諸課題の解決に取り組み、町に活気を取り戻していかなければいけない。世の中の流れを見つつ、今別府で何が起こっているのか、些細な事でも動きを見逃さず、政策立案の糧にしてもらいたい。部長には、マネジメント力を最大限発揮し、各事業内容を把握した上で、限られた財源を有効かつ効率的に活用するため、事業の緊急性、必要性、費用対効果を見極め、各政策分野が抱える喫緊の課題に財源を配分し、大胆かつメリハリのきいた予算要求をしてほしい。すべての施策の目的は、市民の幸せためにあるということを共有しながら、持続可能で夢や希望がもてるステキな別府を後世に引き継げるように、市役所が1つの政策集団として知恵を絞り、一致結束して予算編成作業に取り組んでほしい」と訓示した。
 引き続き、安部政信企画戦略部長や矢野義知企画戦略部次長兼財政課長らが方針などについて説明をした。
 財政運営と改革の基本方針2023では、新型コロナの感染症法における位置づけが変更されたことを踏まえて、地方財政の歳出構造について「平時に戻す」となっていることから、国による特別な財政措置がなくなることが予想されているため、必要な財源確保には十分に注意する必要がある。別府市では、来年度の一般財源総額は、今年並みに確保できる見込みを示している。しかし、財政需要は増す一方のため、歳入歳出両面からの改善に取り組む必要がある。
 引き続き、自主財源の確保に努めるとともに、特定財源を最大限に活用して、事務事業を実施することを基本として▽市制100周年予算特別枠の設定=100年先の未来へつながる事業など10億円程度▽市民の心に寄り添った行政サービスの提供=市民から届けられた声を適切に反映した予算要求▽財源の有効かつ効率的な活用=担当する事務事業を再点検し、安易に前例踏襲にとらわれず、予算編成作業に責任を持って取り組むことーとした。
 また、喫緊の課題に対応する事業に重点配分する観点から、一次経費の枠配分対象経費は、人件費や公債費などを除いた経常経費充当一般財源を抑制して各部局に配分。二次経費は、一般財源ベースの要求基準額を設定し、要求内容について1件検査を行う方針を示した。