自民党別府市連が意見交換会

私立保育園連絡協議会と現状や
課題について意見交換をした

 自由民主党別府市支部連合会(会長・嶋幸一県議)は、令和5年度の政務調査活動意見交換会を11日午後3時、野口ふれあい交流センターで実施した。別府市議11人が出席。
 人口減少や社会変化による現状を踏まえて、今後の保育園経営や保育士就業・就労のあり方などについて別府市私立保育園連絡協議会(彌田俊文会長)から意見を聞き、議員も現状を知り、お互いに資質向上を図るのが目的。
 野口哲男副会長が「自民党は、もともと多様な意見を賜りながら、政策に生かす党。キタンのない意見をいただきながら、今後の政策に生かしていきたい」。彌田会長は「子どもたちは、大変変化のある時にきていると思う。長年続いた1校1園の変更など、変化していく。我々も努力をしているつもりだが、知恵をいただきながら、子どもたちが健やかに、よりよい環境で成長できるようにしていきたい」とそれぞれあいさつ。
 彌田会長から▽保育士不足解消のため、養成校に「別府市保育士等就労奨励事業補助金」について広く周知をしてもらいたい▽公立保育所と私立保育所の賃金格差是正について検討してもらいたい▽保育士のストレス軽減のため、園児に対し手厚い保育を行うため、基準以上の保育士を配置した場合の補助をお願いしたい、とした要望書が手渡され、野口副会長と松川峰生幹事長が受け取った。
 阿部真一政調会長が「要望書に沿って意見交換を行いたい」とし、保育園側からは「日頃から職員のことを思って給料上げたり、有給消化率をあげたりしている」とした一方で、「会計年度任用職員の時給が上がり、私立のパートがそちらに流れていく。民間はそんなに出せず、厳しい」との現状を訴えた。
 また、「1歳児を6人でみる基準になっているが、無理がある。基準以上の保育士は委託費の中に入らない。手厚い、よりよい保育をしようとすると赤字になってしまう」「支援が必要な子がとても多い。障がい児の補助金を軽度でももう少し補助があれば、助かると思う」などの意見が出た。
 市議からは「実習できた学生に制度を園から強く働きかけた方が逆によいのでは」「協議会として、行政や大学と話し合っていくことが大切」などの意見が出た。最後に、松川幹事長が「初めて聞く話が多く、大変だなと感じている。園によって状況が違うが、今後も出来る限り教えてもらい、議員活動に生かしていきたい」と締めくくった。