杵築市は、令和5年度杵築ブランド認定式を25日午後2時半、杵築市役所で行った。
杵築ブランドは、平成27年度から杵築市の資源や地域特性を生かした優れた産品を「チーム杵築」として、市内外に情報発信することで、地域経済の発展や杵築市の知名度を向上させることを目的に始まった。技術性、杵築らしさ、信頼性、独自性を首都圏のバイヤーが審査する。
6月に新規認定申請を受け付け、杵築焼司窯の「溝のないゴマすり鉢」「ぐりぐり」、中野酒造の「本格焼酎ちえびじん」、山香アグリの「猪肉ウインナー」「鹿肉ウインナー」「猪肉ハムスライス」の5品目6品を認定。認定品は、40品目82品となった。
杵築焼は、杵築のみかんの木を燃やした灰を釉薬に使用した珍しい技法で製作された商品。すり鉢の細かな溝がないことであるゆる食材をすりつぶすことができ、すべて手作りでオリジナル感が強い。
本格焼酎ちえびじんは、日本酒を醸造する過程で生まれた酒粕を使ってつくった焼酎。日本酒を思わせる吟醸香のフルーティで淡麗な味わい。「クラ・マスター2023」でバラエティー部門で金賞を受賞している。
猪肉ウインナー、鹿肉ウインナー、猪肉ハムスライスは、素早く丁寧な下処理をすることで、ジビエ特有の臭みを感じさせない味わいの高さと品質の高さがある。使用する添加物も最小限に抑え、塩分も少ない商品。
永松悟・杵築市長が「9年前に、チームとして売り出せないかと始めました。ふるさと納税の中でもけん引役となってくれています。これからも市、地域商社、事業者で新しい販路を開拓していく。一層、磨きをかけていきたい」とあいさつ。出席した中野酒造と山香アグリに認定証を手渡した。